田辺(和歌山県)「チームワークとポジティブシンキングで甲子園を狙う!」
昨年の秋季大会では2度の延長戦を制して4強へ
選手とマネージャー全員の集合写真
■旧制中学時代から甲子園に出場している伝統校
和歌山県田辺市にある和歌山県立和歌山田辺高等学校は、1896年に和歌山県第二尋常中学校として開校。48年に現校名となる。現在は普通科と自然科学科が設置されており、2014度には文部科学省からスーパーグローバルハイスクール事業におけるSGHアソシエイト校に選定された。
部活動ではソフトテニス部やサッカー部、ワンダーフォーゲル部などが県内有数の強豪。生物部をはじめとした文化系の活動も盛んで全国大会などに出場している。野球部は春2回(田辺中時代)、夏1回の甲子園出場を誇り、近年も06年夏、14年春と和歌山大会で準優勝。昨秋もベスト4に進出している。
■田辺野球部の紹介
野球部は2年生18名、1年生16名の計34名。名物練習は田辺市の高台にある高山寺の坂道を使ったダッシュで、20本を駆け上がり下半身強化に努めている。新谷 拳大主将は今季のチームについて「攻守のバランスが良いチーム」と話しており、「チームワークが良く、ポジティブシンキングができる」のも長所だ。
■新チームがスタートしてから、最も印象に残っていることは?
昨秋の和歌山大会・一次予選ゾーン代表決定戦では那賀を延長10回の末に4対3で破った和歌山田辺。続く二次予選の1回戦も延長12回の激戦を制し、サヨナラで箕島を退けた。新谷主将は「9回裏に4番の輪玉 渉馬が同点ツーランを放ち、延長戦なら勝てると思いました」と振り返っている。
■新チームを引っ張ってきた選手は?
大事な場面でのヒットが目立った輪玉に加え、ショートの守備でもチームの要となった新谷主将とつなぐ技術を持つ田中 航世の1、2番コンビも活躍。また、熊野 輝也は秋季大会をほぼ一人で投げ抜く力投を見せた。
■この冬の意気込み
「2年生は個人の弱点を克服し、1年生は全体のレベルアップを目指してほしい」と話す新谷主将。さらに、このオフシーズンのトレーニングではチームとして肉体改造に取り組むことで、目標である甲子園を狙う。
誰かが失敗しても、他の誰かが補えるチーム
タイヤを引っ張って足腰を強化中!
ここからは、和歌山田辺高校の熊野 輝也副主将と輪玉 渉馬選手の二人にお話を伺いました!
Q.秋季大会などを経て、見つけた課題を教えてください
熊野:立ち上がりに気を付けることとスタミナです。
輪玉:球際の弱さです。
Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください
熊野:スタミナと下半身の強化。それから変化球の精度をアップさせたいです。
輪玉:守備範囲を広くし、粘り強くなりたいです。
Q.応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?
熊野:ピンチになった時のピッチング。
輪玉:チャンスに強いところです。
Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?
熊野:好きなのは何でも言い合えるところで、負けていないのはチームの仲の良さです。
輪玉:誰かが失敗しても、他の誰かがそこを補うところ。そして、チームの仲の良さです。
Q.このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!
熊野:145キロを投げられるようにする!
輪玉:チャンスで打ち、みんなに安心してもらえるような外野手になる!
熊野選手、輪玉選手ありがとうございました!
[page_break: 練習の意図を把握して冬に臨んでほしい!]練習の意図を把握して冬に臨んでほしい!
更なるレベルアップで春を迎える!
田中格監督にお話を伺いました!
Q. 新チームが始まってからこの冬まで、どのようなテーマをもってチーム作りをされて来たのでしょうか?
新チーム結成時から、バッテリーを中心とした守りのチームを作り上げてきました。
Q. 昨秋の大会を振り返り、冬の強化ポイントを教えてください。
秋季大会ではミスがいくつか出ましたが、粘り強く戦うことができ、2回の延長戦を制するなどして和歌山大会でベスト4に進出することができました。この冬は、さらなる守りの強化と個々の弱点の強化に重点を置いて練習に取り組んでいます。
Q. 厳しい冬の練習に挑んでいる選手たちにメッセージをお願いします!
この冬の練習が夏につながることを忘れず、一つひとつの練習を目一杯になって頑張ってほしい。そして、自分の弱点に目を逸らさず、その弱点の克服に努めてもらいたい!
田中監督、そして和歌山田辺高校野球部の皆様ありがとうございました!
今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!