目次

[1]あの「連合チーム」の2番手が、最後の夏に急成長
[2] 大野 恭平、坊っちゃん開幕戦で魅せる晴れ姿

 2007年2月に首都圏から居を四国地区に移し13年目。「さすらいの四国探題」の異名を背に四国球界でのホットな話題や、文化的お話、さらに風光明媚な写真なども交え、四国の「今」をお伝えしている寺下友徳氏のコラム「四国発」。

 第53回は7月13日(土)に四国4県で同時開幕した「第101回全国高等学校野球選手権」地方大会で注目したい、まだどの雑誌・WEBにも掲載されていない「隠し玉高校球児」3回シリーズの最終回。今回は愛媛大会・坊っちゃんスタジアム開幕戦のマウンドに立つ北宇和の最速139キロ右腕・大野 恭平(3年)に迫ります。

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あの「連合チーム」の2番手が、最後の夏に急成長


 みなさん、もしお時間があったら「高校野球ドットコム 愛媛 宇和・北宇和・三瓶連合」で検索をかけしてみてください。すると最初にこの試合レポートが出てくるはずです。

平成30年度春季四国地区高等学校野球愛媛県大会 済美vs宇和・北宇和・三瓶連合

 試合自体は後に夏の甲子園ベスト4まで駆け上がる済美が、名門・松山商を破り連合チーム初の県大会ベスト8に進出した宇和・北宇和・三瓶連合相手に貫録を見せたゲームとなりましたが、そこで私は2番手で登板したある投手の動向がその後もずっと気になっていました。

 その投手の名は大野 恭平(おおの きょうへい・北宇和3年・右投右打・175センチ73キロ・鬼北町立広見中出身)。当時はバランスにやや問題を抱えていましたが、175センチとは全く思えない角度から投げ下ろす球筋に将来性を感じたのを覚えています。

 それから1年余り、最後の夏を北宇和単独チームの背番号「1」で迎える大野投手。6月30日には済美戦が行われた西条市ひうち球場で丹原との練習試合が開催されると聞き、足を運んでみると……成長度は想像以上でした。

 投球練習の1球目で投じたストレートは最速139キロ以上の勢いで突き刺さり、試合が始まっても「冬にはよく頑張って走りこんでいたし、6月の大分遠征で大分舞鶴楊志館三重総合に打たれてからしり上がりによくなっています」と程内 大介監督が話すように、同校OB、後に国鉄四国(現:JR四国)でもプレーした行定 実・投手コーチから指導を受け「昨秋以降、左手の引き込み方を意識して取り組んだ」を成果を示すスライダー、カーブ、チェンジアップも強豪校と伍してもそん色ないものへ。

 しかも持ち味である腕振りの角度は「体重も練習中や朝練習後の感触で5キロ増えたし、股割りや柔軟にも取り組んでフォームも安定したし、5月以降は球速も上がって腕振りもよくなった」と本人が実感するほど、より鋭角なものへと進化していました。

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