今年、大阪桐蔭(大阪)の主将としてチームをセンバツ優勝に導いた星子 天真内野手。西谷 浩一監督も認めるリーダーシップの持ち主で、多くの高校野球ファンの心に残ったのではないだろうか。

 星子が中学時代の3年間を過ごしたのは、熊本県菊池市で活動を行っている熊本泗水ボーイズだ。過去に2度全国大会に出場しているボーイズリーグの強豪で、OB星子の活躍は、現役選手たちにとって大きな刺激にもなっている。

 今回、その熊本泗水ボーイズの3年生たちにフォーカスしていく。今年も、星子に続くであろう注目の選手たちが多く在籍している。

九州選抜の西口暁は最速135キロを計測


 投手陣では、2人の左腕に注目だ。

 1人目は167センチ、63キロの山室 竜之介投手。最速は130キロに満たないが、コーナーへのコントロールと緩急を使った投球が光る。インコースへ強気に直球を投げ込むマウンド度胸もあり、高校野球でも技巧派として活躍が期待される。

「自分は、チェンジアップを決め球に使う投球が持ち味で、プロ野球選手では今永 昇太投手(DeNA)が好きです。ストレートも速いですし、力感のないフォームからキレのある直球を投げるところがすごいなと思います」

 小学校1年生で野球を始め、星子も所属していた少年野球チーム・弓削キングに入団した。憧れの存在を間近で見続けたことで、「自分も上のレベルで通用する選手になりたい」と考えるようになったという。高校野球での活躍を目指して、入学までの約半年間でさらなるレベルアップに励みたいと口にする。

「(進学予定の高校は)とてもレベルが高く、自分よりも速い球を投げる人もいっぱいいると思います。この半年間でもっと頑張らないといけないので、体幹を中心に鍛えていきたいです」

 2人目は173センチ、63キロの西口 暁投手。小学校時代は福岡ソフトバンクホークスジュニアに選出され、この夏には九州選抜として鶴岡一人記念大会に出場。大会では、中日本選抜を相手に5回無失点の好投を見せ、翌日の東日本選抜との試合でも1.1回を無失点に抑える好リリーフを見せた。学校では生徒会長を務め、幼稚園からピアノも続けるなど野球以外でも常に全力投球だ。

「ピアノでは、最近はYOASOBIさんの『夜に駆ける』を練習中です。星子 天真さんは本当に憧れの存在なので、自分もみんなから応援される選手になりたいです」

 最速は現在135キロ。鋭い腕の振りからスピンの利いた直球を投げ込み、春以降は課題だった変化球の精度も向上した。今後は体を作って、球威アップを目指すという。

「残りの期間で基礎体力をしっかりつけて、高校でも1年生からベンチ入りできるように頑張りたいです。一番の課題は体つきで、今はとても細いのでしっかり筋肉をつけたいと思います」