グラブの刺繍に込めた青春コトダマ【興国編】
昨今、自分のお気に入りのグラブに、好きな言葉を刺繍でいれて愛用するプレーヤーが増えてきました。グラブの刺繍の言葉には、選手一人ひとりどんな思いがあるのでしょうか?今回は「コトダマ」企画の特別編として、球児たちのグラブの刺繍にまつわるエピソードを取材しました。
今回は1975年以来32年ぶりの甲子園出場を目指す興国。選手たちにグラブについてのエピソード。そして、最後の夏へ向けての意気込みを聞きました。
興国ナインが刺繍に込める想いとは
二川 拓巳(興国)
二川 拓巳(3年・外野手)
「俺の相棒!興國魂」
このグローブと一緒に甲子園を目指して「興國魂」という言葉を胸に誇りを持ってやろうと思ってます。このグローブは高校に入って最初に買ったものです。刺繍の言葉はオーダーメイドする時に考えました。刺繍を入れるのは2回目です。中学の時は「年中夢球」でした。常に甲子園を意識して練習に取り組んでました。
この言葉は、守っててピンチの時や普段の練習の時から見てます。目立った打力や目立った足はないんですけど、堅実に守備をこなして自分に出来る精一杯のプレーをして、少しでもチームにいい影響を与えられる選手になりたいです。
藤川 嵩平(興国)
藤川 嵩平(3年・遊撃手)
「闘争心」
兄も野球をやっていて兄の中学のチームが「闘争心で120%の力を出す」というのがモットーだったのでそれを僕も見ていて、兄から影響を受けて小学校の時からずっと自分の中にあって「闘争心」以外の言葉は思い浮かばないです。僕はそのチームのライバルみたいなチームに入ってよく練習試合してました。相手から見ても闘争心を感じました。
僕もそういうプレーを心掛けていて守備の球際、飛び込んだりした時やバッティングでは初球から積極的にバットを振っていけるところが持ち味です。最近は甲子園に行けてなくて、兄の時も4回戦ぐらいで負けて、僕らも5回戦で負けたんで僕らの代で甲子園に行って新しい伝統を作っていきたいと思ってます。
山内 尚哉(興国)
山内 尚哉(3年・投手/外野手)
「獅子奮迅」
獅子のように勇ましい姿で、強い気持ちを前面に奮い立たせて試合に臨みたいと思ったのでこの言葉を選びました。刺繍を入れたのは今回が初めてです。四字熟語の勉強している時に心に響くものがあったのでこの言葉を選びました。普段はあまり目にすることは無いんですが、心に秘めた言葉なので自分の中では大切にしています。
エースの植田が外野とピッチャーを兼用しているので、ピッチャーに行った時に僕が外野にまわったりしています。秋、春と悔しい思いをしているので、夏は大阪桐蔭、履正社に負けず自分達も甲子園目指してやっていきたいです。