以前、西村慎太郎監督(西日本短大附)のインタビューで、『「本気」の行動に挫折はない』を執筆した。今回のコラムは、本気のアプローチでは、結果でなくプロセスを見ることの重要性に迫りたい。
プロセスを褒めてあげる

西村慎太郎監督
「甲子園にいったら成功なんだ、甲子園行かなかったら失敗なんだ。だけど僕は逆で子供達が必死にやってる姿を認めてあげる目を大人が持てば。人は絶対成長すると思う」
この西村監督の言葉には2つの大切な想いがつまっていると思う。
1) 結果でなくプロセスを見る
2) プロセスに注目する環境は周りが作る
この2点だ。
「ヒットを打った瞬間に、つい『よく打った!』と結果に注目しやすいです。打った結果を褒めると、それをまたやろうとしてプレッシャーにしかならないですよ。だけど必死にやってる姿を褒めると、頑張ることの面白さとか、認められ方を覚えるので、絶対人は伸びると思います」
「結果は後ですよ、力があるやつはいっぱいいるんですから。だから、どこを認めたり褒めてやったりするかです。僕たちが練習時間を選手とあれだけ費やしているのは、実はその瞬間と出会うためにじっと我慢して見てるためなんです」
西村監督は、結果でなくプロセスを大事にしている。そして、プロセスを褒められるように出来る限り練習を見ているのである。選手の成長のために出来る限りの時間を費やす。これは一貫した西村監督の考え方である。