県立中村高等学校(高知)
高知県四万十市にある県立高知中村高等学校。110年を越える伝統を持ち、平成14年から中高一貫教育校となっています。
高知中村野球部がその名を全国にとどろかせたのは1977年。部員12名ながら第49回選抜高等学校野球大会に出場し、準優勝という快進撃を見せました。その時のエースは、後に阪急ブレーブスなどで活躍した山沖 之彦さんでした。
昨秋の大会は、3位となった土佐に県大会2回戦で敗れ16強。大会を振り返り、大量得点を取れる爆発力も見せつけたものの、反面、守備力に課題有りと語ってくれた高知中村野球部の選手達は、どんな冬を過ごしているのでしょうか?
チーム基本情報を紹介!
■高知中村高校の大黒 駿君(学年:2年/役職:主将)にお話を伺いました!
Q. 部員は何人いますか?
1年生が13人、2年生が16人います。
Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。
学校のグラウンドが使えるのは、火・木・土・日曜日の週4日です。それ以外は空いたスペースを利用して練習を行っています。
毎回スペースを見つけるのも大変そうですね。
今年のチームについて
左から大黒 駿、宗﨑 幹太(県立中村高等学校)
Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。
まず「一人一役、全員主役」というところをモットーにやっています。それと、「集中力」「積極的な走塁」がウリですね。
Q. このオフシーズンのチームとしての目標を教えてください。
体作りです!
Q. オフシーズンの名物練習はありますか?
タバタトレーニング、砂浜トレーニング、ネット打ちです。
Q. どれもなかなかハードなものですね。そういった練習を乗り越えて、春夏はどんな目標を抱いていますか?
春は高知県大会ベスト4以上。そして夏は甲子園出場です!
秋の大会を振り返って
Q. 秋の大会はチームにとって、どんな大会でしたか?
投手力をはじめチャンスで点をいかにとれるかなど、自分たちが冬に改善すべき点が明確になった大会でした。
Q. 昨年夏と秋の大会では大量得点で勝利しましたが、自分たちの得意な勝ちパターンや理想的な勝ちパターンがあれば教えてください。
先行逃げ切りが得意です。
Q. 大会をふまえて、この冬強化したいポイントや、やってみたい練習はどんなものですか?
秋の大会でチャンスを何度も潰してしまったので、チャンスをモノにする勝負強さを身に付けたいです。それと、1試合3点以内に抑えられるよう投手力、守備力を磨いています。負けた試合はどれも3点以上取られているので、それ以下に抑えることをチームとして目標にしています。
Q. ではチームの中で、秋に活躍した仲間を紹介してください。
渡辺 大晴、北原 野空の2人です。渡辺は安定したピッチングを見せてくれました。この冬での成長にも期待しています。
北原は1年生でセンターラインのショートを守って、攻撃でも守備でもチームに勢いを与えてくれる選手です。
Q. 続いて、チームの中で春以降キーマンとなってくれるであろう選手を教えてください。
西 郁哉、北原 野空、一圓 優太です。西は粘り強いバッティングや走塁で、なかなか打ち崩せないバッテリーから点を取るために相手をかき乱してほしいです。北原、一圓は1年生ながら3・4番を打つキーマンです。チャンスでランナーを返し、またチャンスを作ってくれるバッティングを期待したいです。
Q. これは楽しみな選手がいますね。さて、2年生にとっては最後となるオフシーズン。1年生にとっては、初めてのオフシーズンだと思いますが、春に向けてどんな冬にしたいですか?
体づくりをしながら夏に勝つイメージをふくらませていき、春夏では自信に満ちあふれたプレーができるような冬にしたいです!
大黒主将、ありがとうございました!
ここからは、高知中村野球部の勉強班班長!宗﨑 幹太君にお話を伺います。
砂浜トレーニング(県立中村高等学校)
Q. 高校野球が好きな理由は何ですか?
試合で勝った時、すごくうれしいところです。
Q. 確かに、何物にも代えがたいですよね。ではこの冬はどんな風に過ごしていきたいですか?
とにかく振り込んでバッティングをレベルアップさせたいです。また、自分の課題を見つめ直す冬にしたいです。
Q. 野球をする上でモットーにしている好きな言葉を教えてください。
「克己心」です。自分に勝つことは難しいけど、日々勝てるように頑張ります。
Q. 最後に『自分はここまで成長するぞ!』という熱い宣言と夏までの目標をお願いします。
冬で体重70キロ越え!
スターティングメンバーに入る!
チームとしては、春ベスト4以上!
夏甲子園出場!
こんなところです。
欲張りにも見えますが、全部繋がっていますね。その勢い、期待しています。宗﨑君、そして高知中村高校の皆さん、ありがとうございました!