「応援ならどこにも負けない!3年生の仲ならNo.1」大村工(長崎)の頑張るマネージャー!
私達がマネージャーになった理由!
左から山本美麗(1年)、渡邉夢菜(2年)、今村奈央(3年)、山村果蓮(3年)
大村工を支えるのは、山村果蓮さん(3年・やまむら かれん)・今村奈央さん(3年・いまむら なお)・渡邉夢菜さん(2年・わたなべ ゆめな)・松尾羅夢さん(2年・まつお らむ)・山本美麗さん(1年・やまもと うらら)の5名のマネージャーだ。
大村工を支える5名は、どうしてマネージャーの道を選んだのだろうか?
「小学6年生の時からマネージャーをしていて、スコアラーのようなことをしてきました。そこからそのままマネージャーを続けています」と語る山村さん。まさに今年はマネージャー歴7年目の集大成になる。そんな山村さんだからこそ、マネージャーでありながら相手チームの分析や選手の特徴を伝えられる。「少しだけです」と、ハニカミながら謙遜していたが、それこそがスコアをつけ続けた今までの積み重ねの証明だろう。
山村果蓮マネージャー
同じく3年生の今村さんは、
「お兄ちゃんが野球をしていて、それでマネージャーをやろうと思いました」と話してくれた。
また、「先生と接することが多く、相手の監督さんなど年上の人と話す機会が多いです。礼儀やコミュニケーション力が着いたなと思います。年上の人と喋ることが得意でなかったんですが、今ではスラスラ話せるようになりました」と、野球部マネージャーになり成長を感じている。
今村奈央マネージャー
そんな2人をみてマネージャーになろうと決めたのが1年生の山本さんである。
「色々な部活に見学に行って、一番マネージャーとか皆さんとか優しかったし、一番楽しそうだと思ったので入りました」と、2人の先輩を見て入部を決めた。
また、2年生の渡邉さんは、
「中学生の時から中学野球を見に行っていて、それで高校から野球部のマネージャーをやろうと思いました」
まさに三者三様の理由で集まったマネージャーたちが、今の大村工の野球部を支えているのだ。
マネージャーと部員の垣根を超えて
左から今村奈央、山村果蓮(大村工)
最後の大会を迎える3年生のマネージャー2人は今、何を思っているのだろうか?
今村さんは、
「世界一楽しい野球をしているので、今までいっぱい試合を見てきたけど、勝っても負けてもどこよりも楽しそうな野球をしてほしいです」と話してくれた。
また、「部員の『ありがとう』という一言にはやりがいをすごく感じます」と話す山村さんは、
「怪我だけは絶対にせずに、練習試合でも今良い状態なので、そのまま全員が良い状態で試合に臨んで、勝ち進んでほしいなと思います。この子達らしい野球が最後までできたらいいなと思います」とチームの勝利を願っている。
そんな3年生のマネージャー2人について、主将の田中千太郎(たなか せんたろう)は
「マネージャーはお母さんみたいな感じですかね」と語ってくれた。マネージャーを信頼している気持ちが伝わる。
また、田中主将が、「選手とマネージャーは仲いいです」と話してくれたように、今村さん、山村さんも同じく、「3年生は、部員との仲や、距離が近いと思います。そこは負けないと思います。県内一だと思います。自分たちが一番素敵な学年だと思います!マネージャーやけんとか、部員やけん、とかじゃなくて、3年生全員という感じで。1年生の時から ずっと一緒で、ご飯も一緒に食べたりしていて、仲が良いです」と、2人で声を揃えてくれた。
そんな一体感のある3年生を中心に、大村工は初戦に備えている。
今村さんと山村さんは
「マネージャーの応援はどこにも負けたくないです。応援に気持ちが入っていますし、声も大きいです」
と全力で応援することを誓った。
チームに頼りにされるマネージャーと部員が一丸となり、大村工の熱い夏が幕を開ける。
文=田中 実