目次

【目次】
[1]松坂伝説と今年の春・夏連覇
[2]松坂に憧れた斎藤佑樹
[3]球界を牽引する89年世代をはじめ、スター選手たちはこれからも良い手本であり続ける

 前編では王 貞治が投手として活躍した早稲田実業時代の1950年代から、松井 秀喜がゴジラとして甲子園を沸かせた1990年代前半までの高校野球を振り返った。後編では1990年代後半から現在の歴史を振り返っていく。

 高校野球を彩った名選手たちを振り返る!【前編】(1950年代~1990年代前半)

松坂伝説と今年の春・夏連覇

 イチロー、そして松井が高校野球界を去った数年後、ある男たちが高校野球界で旋風を巻き起こした。「松坂世代」と呼ばれる、1980年世代の選手たちだ。

 この世代の中心人物、松坂 大輔は神奈川の名門・横浜で3年間を過ごした。「平成の怪物」と呼ばれる所以は、高校3年時の活躍にあった。

 春の選抜を制し、春・夏の甲子園連覇を目指して挑んだ80回記念大会。横浜は初戦で鹿児島実と対戦。そこには1回戦でノーヒットノーランを成し遂げた杉内俊哉がいたが、打線が奮起し6対0で下す。そして準々決勝でPL学園との一戦を迎える。

 PL学園のエース上重聡(現日本テレビアナウンサー)と投げ合い、点を取られては取り返す死闘の末、延長17回で辛くも勝利した。

 続く準決勝では明徳義塾相手に8回終わって6点ビハインド。ここまでかと思われたが、8回に4点を返すとエース・松坂がリリーフ登板で9回を無失点。これで勢いに乗ると直後の攻撃で3点を奪ってサヨナラ。まさに奇跡とも言える勝ち方で決勝の京都成章戦へ。

 そして運命の決勝戦で先発した松坂は、ノーヒットノーランの快投で相手打線をシャットアウト。これ以上ない最高の形で横浜が春・夏連覇を成し遂げ、松坂は伝説となった。