Column

菰野(三重)編「オリックス・西勇輝の母校!毎年のように好投手が生まれる菰野のつながり!」

2017.11.20


 現在、プロ野球の世界で抜群のコントロールを武器に活躍する・西 勇輝(オリックス)。彼の母校の菰野は毎年のようにプロ注目選手を輩出している強豪校だ。今年の10月26日に行われたプロ野球ドラフト会議でも岡林 飛翔が広島育成1位指名を受け、プロの世界に飛び込むこととなった。

甲子園初出場は2005年!

 菰野は、三重県三重郡菰野町にある公立校。全日制の過程に普通科を設定しており、平成30年には創立70周年を迎える。そんな菰野が、初めて甲子園に出場したのは、2005年の夏

 1回戦で京都外大西と対戦した菰野。3回から6回まで1点ずつ奪われ4失点。京都外大西は早めの継投を試み、3投手をリレーした。菰野は8安打を放つも1得点に終わり、初戦敗退となった。勝利した京都外大西はその後勝ち進み、決勝まで勝ち進んだ。決勝では当時2年生であった田中 将大(東北楽天-ヤンキース)擁する駒大苫小牧京都外大西に勝利。夏連覇を果たした。

 初出場から3年後の2008年夏にも甲子園出場を果たした。この年の甲子園大会は第80回の記念大会であったが、北京五輪と日程が重なっていたため日程を前倒ししての開催となった。当時のエースは現在、オリックスでエース格の活躍を見せ日本代表にも選出経験のある・西 勇輝であった。絶対的エースを軸に甲子園初勝利を狙った。

 初戦の相手は仙台育英。1番・中堅手には現在、巨人で活躍する橋本 到がいた。「みちのくのイチロー」とも呼ばれていた橋本vs西の対決にも集まった試合。いきなり橋本に三塁打を打たれるなどして先制を許す。5回にも橋本の安打を皮切りに2点を奪われ、6回には橋本に適時三塁打を許した。この試合、西は橋本に5安打を打たれるなど被安打13を浴びた。打線は2投手から9安打を放つも、1得点。またも初戦で姿を消した。

 そして2013年には、エース・山中 亨悟と4番・吉冨 大輝を軸に2012年秋の東海大会準優勝を果たし、初めて選抜大会に出場。2回戦・北海道王者の北照と対戦した。当時の北照は、エースには大串 和弥(法政大)、外野手には吉田 雄人(オリックス)がいた。山中は吉田中心の北照打線に、14安打を浴びるなど7失点。打線は大串から8安打を放つも無得点に終わった。

 2013年春以降、甲子園出場からは遠ざかっているが毎年のように好選手が生まれている菰野。2015年には東北楽天へ菰野山田 大樹。今年も岡林 飛翔が広島育成1位でドラフト指名された。今後もさらなる好選手が生まれることを期待したい。そして、これまで計3度の甲子園出場経験があるが、勝利には至っていない。甲子園初勝利をぜひ、成し遂げてもらいたいものだ。

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近年の卒業生

 毎年のようにプロ注目選手が生まれる菰野。今年も岡林 飛翔(広島育成1位)がドラフトで指名された。最もプロで活躍を見せているのは西 勇輝(オリックス)。

■2005年卒
市川 卓(元・日本ハム)

■2007年卒
寺谷 直紀(元・甲賀健康医療専門学校ほか)

■2009年卒
西 勇輝(オリックス)

■2011年卒
関 啓扶(元・中日)

■2012年卒
方田 健斗(中京大-高知ファイティングドッグス)

■2013年卒
辻 東倫(巨人)

■2014年卒
山中 亨悟(中京大)
吉冨 大輝中部学院大
浦嶌 颯太HONDA鈴鹿

■2016年卒
永田 将也名城大
横井希(中京大)
菰野山田 大樹(東北楽天)

■2017年卒
永田一真(朝日大)
藤澤 昴楽(中部学院大)

■2018年卒業予定
岡林 飛翔(広島育成1位指名)


注目記事
2017年秋季大会 特設ページ

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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