東海大学付属熊本星翔高等学校(熊本)
部員数は100人超え!甲子園出場に向けて
熊本県熊本市にある東海大星翔高校は、2012年までは「東海大学付属第二高等学校」の名称で知られていた。中継ぎとして活躍する松岡健一投手(東京ヤクルト)など4名のプロ野球選手を輩出。上田桃子選手、古閑美保選手など多くのプロゴルファーも輩出している学校で、また大人気漫画『ONE PIECE』の作者である尾田栄一郎さんもOBとして有名である。
先日の春季熊本県大会の準決勝では、名門・熊本工に5対1で勝利し、決勝の熊本国府戦以外は、全ての試合で1失点以内と、安定した投手力を発揮し準優勝の成績を収めている。熊本県内外で注目されている学校だ。
毎日、野球部の専用グラウンドで16時20分から20時まで汗を流す球児たち。現在、部員数は114人(1年生:29人、2年生:43人、3年生:42人)と非常に多い。この大所帯の東海大星翔野球部をまとめる吉本 優主将にチームのウリや夏の大会へ向けての課題を、田部 俊二コーチにチームづくりについてお聞かせいただいた。
今年のチームについて
練習中の様子(東海大学付属熊本星翔高等学校)
吉本 優主将にお話を伺いました!
Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を教えてください。
「投手力」「スキの無い走塁」「繋がる打線」の3つがウリです!
Q. 走攻守全ての要素が揃っていますね!夏へ向けて、現在どのようなことを課題において練習を行っていますか?また、秋・春を通じて成長したと感じる点はありますか?
夏までには、逆方向に強いゴロを打つことを課題として練習をしています。成長した点は、接戦に勝つことが出来るようになったところです!
Q. 逆方向へも打ち分けることが出来れば攻撃の幅が広がりますね!では、春季大会を振り返ってどんな課題が見つかりましたか?
ほとんどの試合が相手のミスでの勝ちとなりました。逆に、相手がミスをしなかった試合に負けてしまったことは、反省の必要があると思っています。
Q. 先ほど部員数が114名とお伺いしました。大人数を一つにまとめるポイントはありますか?
全員をうまくまとめようとせず、まとめるけれど、まずは自分が動いて行動で示すことが大切だと考えています!
Q. 人数の多さは一人一人の意識で克服できるということですね!暑い夏に全力が出せるためのキツイ練習メニューや取り組みを教えてください。
バッティングやノックを1時間続けるメニューや、走るメニューでは短い距離を10本、全力疾走するメニューです!
Q. 聞いただけでもキツさが伝わってきます…。野球部で結束があるなと感じたエピソードがあれば教えてください。
試合の時のスタンドの応援です!
Q. やはり応援は重要な要素ですね!では、夏を迎えるにあたって、どんな気持ちで練習をしていますか?
今年は甲子園に行けると思っているので、圧倒して勝つことを意識しています!
Q. 圧倒とは力強い!では、このチームのキーマンを教えてください!
江口 駿希、村上 友幸、峰松 直道の3名です。
江口は多彩な変化球を操り、村上は140kmを超えるストレートを投げます。また、峰松は長打力がウリの選手です!
三者三様の強みがあるとは、選手層の厚みを感じます!
引き続き吉本 優君(主将)と、濵治 汰駕君にも加わっていただき、お話を伺います!
左から濵治 汰駕選手、吉本 優主将(東海大学付属熊本星翔高等学校)
Q. 高校野球のどんなところが好きですか?
濵治 汰駕(以下「濵治」):全員で勝った時の喜びが、たまらないです!
吉本 優(以下「吉本」):僕も試合に勝った時ですね!
Q. 一番好きな練習は何ですか?
濵治:最後のランニングメニューを、全員で10本走る時が好きです!
吉本:ノックの時に全員で盛り上がる時が好きです!
Q. ランメニューが好きと!脚力に自信ありですね。ちなみに、キツイと感じる練習は何ですか?
濵治:バッティング1時間のメニューはキツいです。
吉本:僕はノック1時間がキツいです…。
Q. では、引退までに、この高校と対戦してみたいという高校はどこですか?
濵治:浦和学院ですね。打力と守備力があるので、対戦してみたいです!
吉本:健大高崎です。今年のチームはスキのない走塁を目指しているので、走塁が上手い健大高崎とは戦ってみたいです!
Q. 一番好きな応援歌は何ですか?
濵治:ロッテのチャンステーマです!
吉本:僕は、ロッテのチャンステーマ3が好きです!
Q. それでは最後に、野球をする上でモットーにしている、好きな言葉は何ですか?
濵治・吉本:「自己超越」!
指導者が語る!このチームの強み
■田部 俊二コーチに質問!
Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どのようにチームを作り上げてきたのでしょうか?
3年生の仲が非常に良く、メンバー、メンバー外の選手が分け隔てなく意見を出し合えます。これまでの練習で、一人一人の考えや責任感が一段と強くなり、少しずつですがチームとしてのまとまりを感じます。夏の予選に向けて部内競争がさらに激しくなり、もう1回り2回りでもチームとしての成長が出来ればと思います!
さらなる成長が楽しみです!お話を聞かせていただきまして、ありがとうございました!