沖縄は皮切りに、2025年も高校野球の季節がやってきた。8月5日に開幕予定の夏の甲子園を目指して、全国各地の球児たちがここまでの野球人生のすべてをぶつける。この夏の主役になろうとしている選手たちの「今」を各チームの指揮官に迫った。
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2024年の夏の甲子園に三重代表で出場した菰野。当時2年生全員がスタメンを占める「2年生集団」は、1つの話題となった。
甲子園では2回戦で姿を消したが、その後の新チームでは秋に東海大会出場。春はベスト4と上位進出をし続けてきた。あの夏から1年、連覇に挑む集大成の夏を前に指揮官・戸田直光監督の心境はいかなるものなのか。
新戦力で夏連覇に挑む!
Q.春季大会でのチームの成果について教えてください。
エースである栄田 人逢に続く投手を見つけることが出来たらと思いましたが、ショート・中川 漣心が投手起用の目途を立てることが出来たのは大きかったです。
甲子園でメンバーだった贄 慶太も調子を上げるなど、他の投手陣も状態を上げていることは夏に向けてプラス材料でした。
ただ野手陣については、ミスするところがありましたので、夏の大会ではミスをしないように仕上げていきたいと思って練習をしています。
Q.夏へ向けて、チームが取り組んでいることは?
大会が近づいてきて緊張感が高まり、集中力も上がっていますが、さらに実戦形式の練習をすることで高い集中力を保って取り組んでもらっています。そのなかで守備力を高めることが出来たらと考えています。
調整が送れている選手は少しいますが、全体的に夏に向けて雰囲気が出てきましたので、良い感じで取り組めていると思います。
Q.夏の大会でのキープレーヤーを教えてください。
春季大会で投手として目途が立った中川です。元々ショートを守っているので肩が強くて、投手として起用してみたいと思っていた中で、3月の練習試合からちょっとずつマウンドへ上げてみました。そうしたらしっかり抑えてくれましたので、ブルペンにも入れさせたり、練習試合での登板イニングを増やしたりして、どのタイミングからでも登板が出来るかと思います。
もちろんエースの栄田も先日の練習試合では良い集中力で投げてくれました。夏の大会が近づいてきて、本人の中でもいい形でマウンドでは集中できていると思います。
Q.最後に夏の大会に向けての思いを教えてください。
去年の夏に甲子園を経験したメンバーは成長していますが、気持ちの部分で甘いところがありました。「2年連続で行きたい」と目標を語りますが、それに見合った行動が出来ていない時期がありました。でも、ここ最近は練習からポジティブな会話が増えて、一致団結して夏を戦おうとする雰囲気が出てきました。
やはりネガティブな気持ちがあればミスも重なります。その点、前向きな姿勢で引きずることなく、次へ切り替える声掛けが増えていて、いい形で夏の大会を迎えることが出来ると感じています。
ですので、指導者として選手たちのコンディションを試合までにしっかりと整えてあげること。それが役目ですので、しっかりと調整してあげて、1年間目指してきた連覇を達成できるようにしたいと思います。
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