8日、関東第一が100周年記念行事硬式野球部親善試合として大阪桐蔭を招き、2試合を行った。第1試合では中盤に逆転した関東第一が5対4で勝利。粘る大阪桐蔭を振り切って記念試合に花を添えた。
反撃の口火を切ったのは主将の一打だった。初回に3点を奪われ追いかける関東第一は4回、3番の越後 駿祐内野手(3年)が大阪桐蔭のエースの中野 大虎投手(3年)から特大弾を放った。高校通算9本目となる本塁打はグンと伸び、レフトスタンド奥に着弾。「速い球は力だけでは打てないので、ボールを捉えること、オーバースイングにならずに自分のスイングをすることを意識しています」と世代屈指の速球派投手から放って見せた。
チームは5回に小林 響葵外野手(3年)、坂本 慎太郎選手(3年)の適時打で同点に追い付くと、越後が今度は遊撃手強襲の当たりを放ち、2人が還って逆転に成功した。「春は低い打球を強く打つこと意識してきました。自分の役割がここぞの場面で一本を出すことだと思う。ピンチの場面で粘り強く守り切ること、勝負強い打撃を個人的には練習しています」と話していた。
越後は昨夏甲子園準優勝を経験したが新チームは秋が3回戦、春も初戦敗退と苦しんでいる。夏の大会まであと一ヵ月。ノーシードから迎える最後の夏に「徐々にチームの雰囲気は良くなってきている。それでもまだまだ課題があるので残りの一ヵ月で詰めていきたいです」と意気込んでいた。