<春季茨城県大会:常総学院3-1境>◇5日◇決勝戦◇J:COMスタジアム土浦

 常総学院vs境]の決勝戦は常総学院が接戦を制し、3年連続の優勝を決めた。

 1回表、境が1点先制し、1回裏、常総学院は押し出し四球と6番吉岡 基喜内野手(3年)の2点適時打で3対1と勝ち越した。

 この2点のリードを常総学院のエース・小澤頼人投手(3年)がしっかりと守る。常時135キロ前後(最速139キロ)の速球、切れ味鋭いスライダーのコンビネーションで今大会、勢いに乗っている境打線を抑える。4失策を喫したが、いずれもタイムリーエラーではなく、3併殺に切り抜け、要所を締める守備が光った。だが、島田直也監督は「4失策とエラーが多く出てしまい、夏を考えると反省ばかりの試合です」とミスの多さを課題にあげる。

 小澤は8回1失点の好投を見せ、9回表には左腕・野口 龍馬投手(3年)が抑えて勝利を決めた。 好投の小澤は「5回表の無死一、三塁のピンチはまずいと思いましたが、なんとか気合を入れて抑えることができた。相手はかなり勢いのある打線でしたので、変化球をうまく使って抑えることができました」と振り返った。

 島田監督は「エースの小澤については私が求める注文が高いというのもありますが、現時点ではまだまだです。取ったアウトに手応えはまだ感じていないです。もっと気持ちを入れた投球ができれば、取りこぼしは少なくなると思います」とエースには高いレベルを求めている。

 2回以降は無得点に終わり、「初回こそ良い形で点を取ることができましたが、いやらしさがなかったですね」と攻撃の内容にも反省点が多かった。

 17日開幕の関東大会では神奈川2位と対戦する。夏の大会へこの試合の内容について常総学院・島田監督は危機感を露わにしたように、関東大会では夏に繋がる試合にできるか。