今週末も各地で高校野球の県大会や地区大会が行われている。神奈川では4会場で計8試合が行われ、ベスト8を掛けた熱い戦いが繰り広げられた。

 絶好の野球観戦日和となったこの日、サーティーフォー相模原球場には強い日差しが照りつけた。天気予報の観測では最高気温27度と季節外れの暑さとなり、球場内には熱中症対策を呼び掛けるアナウンスも流れていた。

 4月中旬とは思えぬ暑さに、選手たちも一苦労だ。第1試合では相洋中島 拓人投手(3年)が足を吊りながら完封勝利を挙げた。第2試合でも湘南学院の本萱 昌義監督が「水分をこまめに取るように指示していた」と話すように、攻撃の途中でランナーが水分補給を行うなど、万全な対策をとった。早くも初夏を感じさせる天候に「暑かったけれどよく頑張ってくれた」と選手をねぎらっていた。

 神奈川では、熱中症対策のため、昨夏の神奈川大会の開会式を午後4時開始とするなど、選手ファーストの施策で暑さ対策を取ってきた。今夏の甲子園でもシートノックが7分から5分に短縮するなど、各所で様々な手立てを講じている。今夏も厳しい暑さが予想されるが、選手の安全面に配慮しながら熱戦が行われることを願いたい。