<春季東京都高等学校野球大会:法政8×-7淑徳>◇8日◇2回戦◇スリーボンドスタジアム八王子

 法政がサヨナラ勝ちで6年ぶりとなる春季大会3回戦進出を果たした。

 両校2桁安打の乱打戦を制した。序盤は淑徳が試合のペースを握ったが、法政の佐相 健斗監督が「勝つなら接戦しかないと思っていた」と、点差が離れても選手たちを鼓舞し続けた。すると中盤以降から反撃に転じ、4対4で迎えた8回裏には3点を加えてリードを広げた。9回に3点を奪われ同点とされたが、その裏の攻撃で小林 悠内野手(3年)の大きなフライを左翼手が落球。一塁走者が生還して試合が決まった。

 エース右腕の福田 悠成投手(2年)は、「序盤から持ち味であるタイミングを外した投球ができた」と粘りを見せて136球完投。打っても8回に一時勝ち越しとなる適時二塁打で勝利に貢献した。昨秋ベスト4の淑徳を倒し、「強いチームを倒したいと思い、この冬を越えてきた。この試合に勝てたことが自信になる」と語っていた。

 3回戦は国士舘と対戦。西東京の強豪との一戦に、「夏に繋がる実りの試合にしたい」と指揮官は意気込んでいる。