クッションには他競技でも使用される素材を採用。足に優しい1足に!
新ハイブリッドソールと称される、金具歯と樹脂スタッドの両方が搭載されているのが特徴だが、開発者・加藤さんは、特に「樹脂スタッドの良さを知ってほしいんです」と語っており、かかと部分の構造に対して、強い思いを明かす。
Q 樹脂スタッドの良さはどんなところですか?
金具歯と比較して樹脂は軽いですし、金具歯を搭載するときの土台が必要ないのでソールのどこにでも配置することが出来ます。加えて足への衝撃が緩衝されて、負担が軽減されます。はじめは、接地面を大きくし安定させる設計にしていましたが、近本選手から「もっと地面に刺さる感覚が欲しい」という意見をいただきました。そこで、鈴木選手モデルのファングを参考に、かかと部分のスタッドの形状を変更しました。
左がファング、右がネオコネクトだが、実際、2足を見比べると、スタッドの配置や形は似ている。違うとすればスタッド1つの大きさだろう。ネオコネクトの方が大きく設計されており、より安定感が期待される設計だ。
Q 足への負担軽減で他にもこだわった部分はありますか?
アシックスの代表的なシューズでもあるランニングシューズで使用しているミッドソール素材・フライトフォームをかかとから土踏まずあたりまで入れています。軽量かつ耐久性のあるクッション素材を使うことで、突き上げ感を緩衝しています。
人気シリーズのGOLDSTAGE I-PRO MA 3、そしてGOLDSRAGE I-PRO FANG。そこに近本光司の意見や他競技のアクセント。アシックスが持ち合わせる多くの要素を掛け合わせたことで、満足度の高い1足が完成した。