金具歯のグリップ力と樹脂スタッドによる足への負担軽減の両立をかなえた新ソールの全貌
阪神が誇る俊足・近本選手が今季着用予定のネオコネクト。前足部分に金具歯4本、かかと部分に樹脂スタッドを4か所配置したこれまでにないハイブリッドソールが最大の特徴である。近本選手のアドバイスはどう活かされたのか。
カブス・鈴木誠也外野手(二松学舎大付出身)、広島・丸佳浩外野手(千葉経大付出身)が愛用するGOLDSTAGE I-PRO FANG(ゴールドステージ アイプロ ファング)のソールからも着想を得ていると加藤さんは語る。
Q 金具歯の形やサブスタッドの位置はどう改善されたのですか?
金具歯は、より地面を蹴るグリップ力を高めるために、当社のGOLDSTAGE I-PRO MA 3というスパイクからヒントを得ました。つま先部分の金具歯をV字からコの字に形状を変えることで加速しやすくしています。中足部の金具歯は、前モデルよりも前足部寄りに配置し、サブスタッドの機能も活かしてブレーキと回転動作をしやすくしています。
Q サブスタッドの配置と形状はどのように決まったのですか?
元々ダイヤモンド型にしていました。ただ近本選手の意見もあって現在の形状になったんですが、一緒に配置箇所も変更しましたね。
最初は中足部にはサブスタッドがありませんでした。ただそれだと支えるものがないので、着地をした時の沈み込みが深くなって疲労に繋がる。それと同時に回転軸を内側と外側に作る役割があり、適切な回転動作を実現するために、中足部にサブスタッドを配置しました。
というのも、元々は中足部の金具歯3本と、サブスタッドの3本で回転動作をしやすくしていましたが近本選手から「回り過ぎて、ブレーキがかかりにくい」と指摘いただきました。そこで中足部にもう1つサブスタッドを置くことで、小さい回転軸を作ることが出来て、近本選手も納得する回転動作を実現出来ました。