自慢のストレートで選抜4強・豊川に立ち向かった東邦・藤嶋健人!

 豊川東邦

 愛知県を代表する強豪校同士の対決に刈谷球場は満員となった。
豊川の先発はエース・田中 空良(3年)。今春、チームを選抜4強に導いた本格派右腕だ。
東邦の先発は藤嶋 健人(1年)。藤嶋は東三河ボーイズ出身で、中学時代に最速140キロを計測していたといわれる逸材である。スポーツ新聞では「スーパー1年生」と形容される選手だろう。

 実際に藤嶋を目の当たりにすると、175センチと際立って身長が高いわけではない。ただ体重は78キロと下半身の体つきががっしりしており、とても高校1年生とは思えない。

 立ち上がりは2人の快投から始まった。
田中は右スリークォータ気味のフォームから常時140キロ~143キロの速球、キレのある120キロ台のスライダー、130キロ近い縦スライダーで全力投球。初回に2奪三振に取って切る。

 そして注目の藤嶋。
何度か1年生が先発マウンドに登る姿を見たことはあるが、上がってしまい、本来のボールを投げられずに終わることが多い。それは中学校を卒業して3ヶ月あまり。対戦相手を無意識に「格上」と感じているからだろう。
しかし、藤嶋は堂々としていた。初球、いきなり140キロを計測。高校1年生でこのスピードである。藤嶋も立ち上がり2奪三振を奪った。藤嶋の快投にスタンドのファンも「この1年、すごい」という声がちらほらと出てきた。

 田中も負けじと140キロ前半の速球、スライダーでモノを言わせ、三者連続三振、1回を合わせると五者連続三振である。
だが藤嶋も三者凡退、あざやかに打ち取る。速球は最速141キロを計測した。両者甲乙つけがたい快投だった。