【センバツ出場32校紹介】「つなぐ野球」が身上、宇治山田商が粘り強さを発揮して初戦突破を目指す
2024年の春の訪れを告げる第96回選抜高校野球大会(センバツ)の出場校が決まった。3月18日から阪神甲子園球場で繰り広げられる戦いの「主役たち」を紹介していく。
【宇治山田商(三重)=16年ぶり2度目】
今年は東海地区3枠となったが、4強に入った宇治山田商が2校目として選出された。東海大会では決勝に進出できなかったが、優勝した豊川(愛知)に準決勝で接戦を演じたことが大きく評価され、準優勝した愛工大名電よりも評価が上だった。準決勝ではサヨナラ負けだったとはいえ、9回表までは2点をリードして、決勝進出まであと1歩だった。三重大会では地区予選で1度敗れたところから復活して勝ち上がった粘りもある。今センバツでは「つなぐ野球」をモットーに実力を出し切る。
宇治山田商の昨年秋の東海大会準決勝のスタメンは以下の通り。
(中)山本 湊乃介(2年)
(遊)伊藤 大惺(2年)
(三)中川 春輝(2年)
(捕)小泉 蒼葉(1年)
(一)泉 亮汰(2年)
(右)郷 壱成(1年)
(左)阪口 諒真(1年)
(投)加古 真大(1年)
(二)加藤 一路(1年)
打線では中心となる強打者はいないが、全員が「つなぐ」意識が高い。東海大会の初戦、中京(岐阜)戦では4回、8回、9回に集中打を浴びせて得点をマークした。中でも山本 湊乃介外野手(2年)と泉 亮汰内野手(2年)が好調で、中京戦ではともに猛打賞の活躍で、敗れた豊川戦でも得点シーンにからむなど、キーマンとなった。
投手陣は東海大会でこそ2試合続けて6失点を喫するなど、結果は残せなかったが、三重大会では5試合9失点と安定していた。中村 帆高投手(2年)、田中 燿太投手(2年)、加古 真大(1年)のリレーでしのぐ戦いだったが、今センバツで成長を見せたいところだ。
春夏通じて甲子園では、前回センバツに出場した2008年で初戦(2回戦)突破したときの1勝しか挙げられていない。2大会連続の初戦突破から、「つなぐ野球」で勢いに乗る。
<宇治山田商の甲子園実績>
センバツ出場2度目=1勝1敗(3回戦)
夏選手権出場3度=0勝3敗(初戦敗退)
(※カッコ内は過去最高成績、20年センバツは大会中止)
<宇治山田商の昨年秋の成績>
★三重大会南地区予選
1次予選2回戦 7-6 明野
1次予選準々決勝 1-6 皇學館
2次予選2回戦 24-0 鳥羽
2次予選代表決定戦 5-4 伊勢
★三重大会
1回戦 6-3 津商
2回戦 9-2 昴学園
準々決勝 4-1 桑名工
準決勝 5-2 神村学園伊賀
決勝 4-1 鈴鹿
★東海大会
準々決勝 10-6 中京(岐阜)
準決勝 5-6 豊川(愛知)
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