ルーキー「大卒ドライチ7人組」が自主トレ高評価!同級生のプロ5年目「高校四天王」とのライバル対決に注目だ!
左から及川雅貴、佐々木朗希、西純矢、奥川恭伸
各球団で連日、新人合同自主トレがスタートしている。何といっても注目は、ドラフト1位指名された「7人の大学生投手」たちだ。
阪神・下村 海翔投手(九州国際大付出身)
広島・常廣 羽也斗投手(大分舞鶴出身)
巨人・西舘 勇陽投手(花巻東出身)
ヤクルト・西舘 昂汰投手(筑陽学園出身)
中日・草加 勝投手(創志学園出身)
西武・武内 夏暉投手(八幡南出身)
日本ハム・細野 晴希投手(東亜学園出身)
巨人・西舘や広島・常廣などが早くも高い評価を受けており、今季の活躍が大いに期待されている。彼らの同級生となるのが高卒5年目となる選手たちだ。4年前の2019年、この世代のトップランナーは「高校四天王」と呼ばれていた佐々木 朗希投手(大船渡出身)、西 純矢投手(創志学園出身)、及川 雅貴投手(横浜高出身)、奥川 恭伸投手(星稜出身)の4人である。
甲子園未出場ながら、四天王の一角に名を連ねた佐々木はいまや球界を代表する右腕。2022年目には完全試合達成、昨年は大谷 翔平、ダルビッシュ 有、山本 由伸とともにWBC日本代表先発4本柱に選ばれた。シーズンはケガの影響もあって、7勝4敗だったが91イニングで135奪三振。シーズンオフには史上最速のポスティングによるメジャー移籍を直訴したとして話題になっている。
年々、ステップアップしているのは、阪神・西。プロ2年目に1軍デビューを果たすと、2023年は17試合に登板。先発、中継ぎとあらゆるポジションを担い、キャリア通算12勝まで積み重ねた。今シーズンから高校時代の同期・草加が中日に入団したが、ライバル同士の投げ合いが実現するのかどうかも楽しみである。
西とともに阪神を支える及川も中継ぎを中心に活躍。4人のなかでは最多となる73試合に登板して、これまでに17ホールドを記録した。同級生にあたるドラ1・下村らが入団してきたが、切磋琢磨して投手陣を底上げしたいところだ。
復活を遂げたいのは、ヤクルト・奥川。佐々木と並び、世代トップの投手として高校時代は注目されたが、NPB4年で1軍20試合登板。9勝にとどまっているが、2021年には100球未満での完封勝利、通称“マダックス”を達成したことで注目を集めた。復活の1年になることを期待したい。
「高校四天王」と称された4人だが、その称号にふさわしい活躍を見せているのは佐々木。西、及川、奥川は今シーズン以降の活躍に期待したいところである。大学4年間を経て同じNPBの舞台に来たライバルに刺激を受けて、飛躍の1年にしてほしい。
<2019年の高校四天王のNPB通算成績>
千葉ロッテ・佐々木 朗希
46試合登板 19勝10敗 防御率2.00
奪三振135 与四死球68 自責点63
ヤクルト・奥川 恭伸
20試合登板 9勝5敗 防御率3.57
奪三振96 与四死球13 自責点44
阪神・西 純矢
33試合登板 12勝6敗 防御率3.25
奪三振107 与四死球58 自責点57
阪神・及川 雅貴
73試合登板 5勝4敗17ホールド 防御率3.07
奪三振78 与四死球42 自責点26