WBCで世界一を経験しながらもペナントレース143試合にフル出場した近藤、中野、牧が凄まじい
左から中野拓夢、近藤健介、牧秀悟
今年3月のWBCで世界一になった侍ジャパントップチーム。ドジャースと契約した大谷 翔平投手(花巻東)、山本 由伸投手(都城)などスター選手揃いだった。シーズン前の3月にピークに持っていかなければならないため、選手たちは調整に苦労した。実際に、怪我で離脱した選手も多い。
そんな中、ペナントレースで143試合フル出場した野手が3人もいる。まずDeNAの主砲として活躍した牧 秀悟内野手(松本第一)は29本塁打、103打点、打率.293と文句なしの成績を残し、さらに11月のアジアプロ野球チャンピオンシップ2023にも選ばれ、優勝に貢献。3月から11月までフルで走りきった。
2人目は日本ハムからソフトバンクに移籍した近藤 健介外野手(横浜)。今季は26本塁打、87打点、打率.303とキャリアハイといっていい成績を残し、本塁打王、打点王の二冠を達成した。
3人目は阪神の中野 拓夢内野手(日大山形)。今季は164安打、そしてゴールデングラブ賞を受賞した。
惜しくもフル出場はならなかったが、巨人の岡本 和真内野手(智辯学園)は140試合に出場して、41本塁打、93打点、打率.278と初の40本塁打を達成。巨人の4番に相応しい結果を残した。去年三冠王の村上 宗隆内野手(九州学院)は140試合、31本塁打、93打点、打率.256と苦しんだが、3年連続30本塁打を達成するところはさすがである。
他にもソフトバンクの甲斐 拓也捕手(楊志館)は、139試合出場し、10本塁打を記録。巨人の大城 卓三捕手(東海大相模)も134試合で16本塁打、55打点、打率.281と球界屈指の打撃型捕手へ成長した。
世界一の偉業の達成に貢献しながら、個人の成績もしっかりと残した代表選手たち。来季のパフォーマンスにも注目だ。