準々決勝 専大松戸 vs 拓大紅陵
梅澤翔大(専大松戸)
専大松戸、世代屈指の右腕が投げなくても拓大紅陵打線を抑え込み、延長12回サヨナラ勝ち
<第105回全国高校野球選手権千葉大会:専大松戸2-1拓大紅陵(延長12回タイブレーク)>◇22日◇準々決勝◇千葉県総合スポーツセンター
試合は投手戦となった。専大松戸は先発の梅澤 翔大投手(2年)が最速145キロの直球とスライダー、カーブを織り交ぜ、投球を展開する。拓大紅陵も技巧派右腕・諸星 大翔投手(3年)、竹内 界翔投手(2年)が持ち味を発揮し、どちらも点を与えない。
専大松戸は8回途中から春で、先発・リリーフと大活躍の青野 流果投手(3年)が登板。青野も135キロ前後の速球と、スライダーをコンパクトに投げ分け、打たせて取る投球。投げ間違いがほとんどなく、打たれる気配がない。青野は「無理に勝負することなく、とにかく厳しいところを投げ続けるだけです」とそれを投げ続けられる根気強さがあった。
延長11回表に1点をとられたが、「春でも終盤に逆転してくれていたので、それを信じて投げました」と点を取られても、落ち着いた投球で後続の打者を抑えた。11回裏、併殺崩れの間に1点を返すと、12回裏に敵失の間にサヨナラ勝ちを決めた。
世代屈指の右腕の平野 大地投手(3年)を温存する形で激戦を制した専大松戸。青野、梅澤の成長が感じられた試合だった。中2日で迎える準決勝では平野の負担を減らした状態で迎えることができそうだ。
対する拓大紅陵も守備力の高さと先を想定したシフトに、エース竹内の高校2年生としては一級品の高い制球力を示した投球と見応え抜群だった。
両チームには期待の2年生たちが主力で残るだけに、秋以降、対戦になれば、激しい戦いを見せてくれることは間違いない。