帝京vs山梨学院
帝京の147キロ右腕、山梨学院相手に勝利を呼び込む力投!
高橋 蒼人(帝京)
<春季高校野球関東大会:帝京9-8山梨学院>◇21日◇2回戦◇横須賀スタジアム
帝京(東京)vs山梨学院(山梨)の一戦。試合は帝京が打撃戦を制して、9対8で山梨学院を破った。
最速147キロを誇る帝京のプロ注目右腕・高橋 蒼人投手(3年)は2回途中からマウンドに登った。
常時135キロ〜140キロ(最速142キロ)の直球には勢いがあり、どんなに打たれても、その直球の勢いは衰えることなく、常に強い直球を投げることができていた。
高橋は「チームを勝たせるために、なんとしても投げきってやろうという思いで投げました」と振り返る。昨秋は都大会準決勝で二松学舎大附に3対8で敗れ、高橋自身も2回で4失点という屈辱的な結果に終わった。そこから直球を磨き直すことにこだわって練習を重ねてきた。
終盤にギアを上げ、9回でも142キロをマーク。計7.2回を投げ、128球、4失点で山梨学院打線を振り切って勝利を決めた。
「自分たちは日本一を目指している以上、春、日本一のチームに勝てなくて日本一を目指せるのか、とみんなで奮い立たせて臨みました。その目標が達成できて嬉しいです」と喜んだ。
帝京は悔しい敗戦が多くあった。高橋の結果を振り返ると、内容は良いとはいえないが、苦しみながらも、センバツ王者・山梨学院を破った経験はかなり大きい。試合後の達成感のある表情を見ると、さらに成長をさせるきっかけになるかもしれない。
(取材=河嶋 宗一)