昌平vs文星芸大附
先発渡邊の粘り強い投球と、新たな得点パターンを生み出した昌平が文星芸大附を撃破
渡邊 俊輔
〈春季高校野球関東大会: 昌平4ー0文星芸大附〉◇21日◇2回戦◇サーティーフォー保土ヶ谷
昌平(埼玉)は栃木県大会で佐野日大、青藍泰斗など強豪校を破って関東大会を決めた文星芸大附と初戦を迎える。
昌平・黒坂監督から「相手打線が強力なのでバッテリーには一人ひとり意識して勝負しなさい」と告げられていた先発の渡邊 俊輔投手(3年)は甘い球を投げないように投球していた。
それを意識しすぎたのか、立ち上がり四球2つと失策で2死満塁とするも文星芸大附の6番・山田 匠外野手(3年)を三振に取り初回のピンチを切り抜ける。
渡邊は130キロ前後の直球とスライダー、チェンジアップ、カーブなどで6回まで毎回走者を抱えるも粘り強い投球を披露。文星芸大附打線を7回無失点に抑える。8回からは2番手の佐藤 勇心投手(3年)にマウンドを譲る。
佐藤は8回に失策で走者を出すも後続を断ち、9回は3人でしっかりと抑えて昌平が4対0で勝利を収めた。
投手陣は継投で無失点投球。黒坂監督は「先発の渡邊は7回以外毎回走者を出すも粘り強い投球をしてくれた。続く佐藤もしっかりと抑えてくれて投手陣が頑張ってくれた」と語った。
打撃陣に関しては「打力は元々あるので、好投手が来た時や打線の調子が不調の時は得点パターンの引き出しを増やすために、関東大会前まで足を使ったり、犠牲フライを打つ練習をしていて、その成果が実ったと思います」と語った。
昌平は23日に木更津総合(千葉)と対戦予定。新生打撃陣の今後の試合運びに注目したい。