市立銚子vs東葉
市立銚子vs東葉の一戦は15対14の壮絶な打撃戦に!市立銚子が猛追する東葉を下し、シード権獲得!
市立銚子vs東葉の壮絶なスコア
<春季高校野球千葉県大会:市立銚子15-14東葉>◇23日◇2回戦◇船橋市民
試合は壮絶な打ち合いになった。
1回表、東葉は打者11人の攻めでいきなり5点を挙げ、試合の主導権を握ったかに見えたが、その裏に市立銚子も打者9人の攻めで一気に4点を返す。
市立銚子の金谷監督は打撃に自信があるチームと評する。次々と鋭い打球を飛ばし、打撃戦に持ち込んだ。
2回、東葉が1点を追加するが、すぐに1点を返し、3回には市立銚子が2点を勝ち越して、逆転に成功。
5回に1点を取られ、同点に追いつかれるが、その裏、1死から4番・林 優士内野手(3年)が左翼席へ飛び込む勝ち越し3ランを放った。打撃戦となり、多くの選手が安打を打つ中でも、ピカイチなスイングと打球だった。
6回、東葉も3番・世良 彩心内野手の適時二塁打で1点を返し、5番・羽村 恭内野手(3年)の適時打、6番・井腰 由愛内野手(2年)の適時打ですぐに同点に追いつく。
6回、市立銚子は敵失で勝ち越しに成功すると、7回は5回に本塁打を放った林の適時打などで2点を追加し、13対10と3点リードとする。
8回、東葉も7番・大海 煌瑛外野手(3年)の適時打、8番・安部 拓海外野手(2年)の適時打で2点を返し、12対13と1点差へ。
しかしその裏、市立銚子もスクイズなどで再び2点を追加し、15対12と3点差に。9回、東葉は1死満塁から4番・藤田 冬我捕手(3年)の左越えの長打で2点を返し、14対15と1点差としたが、最後の打者を三振に打ち取られ、市立銚子がベスト16入りを決めた。
両チーム合わせて29得点、35安打、7失策とまさに乱打戦。普段から打撃練習の割合も多く、ビハインドになっても、ポジティブな声掛けをして、試合をひっくり返す粘り強さを見せる市立銚子の打撃は力強かった。
その中でも4番・林はサイクルヒットを達成した。本塁打については「監督さんから無心で振りにいけといわれて、その言葉通りホームランを打つことができました」と振り返る。これが練習試合、公式戦通じて初めての本塁打。サイクルヒットについても「全く意識していなくて、驚きました」とコメント。180センチ、73キロと大型二塁手で、とにかく打撃力は高く、ポテンシャルもある。次のステージでも野球をやりたいと意気込んでいる。
次の試合でも挑戦者のつもりで戦っていきたいと語った市立銚子の金谷監督。必死に勝ち取ったシード権獲得は大きな価値がある。
(記事=河嶋 宗一)