試合レポート

智辯和歌山vs社

2022.10.30

智辯和歌山が7回コールド勝ちで翌春のセンバツ出場に当確ランプを灯す

智辯和歌山vs社 | 高校野球ドットコム
2ラン本塁打を放った4番中塚(智辯和歌山)

<秋季近畿地区高校野球大会:智辯和歌山7-0社(7回コールド)>◇30日◇準々決勝◇紀三井寺公園

 和歌山1位の智辯和歌山が兵庫3位の社を下して、3年ぶりのセンバツ出場を確実にした。

 は前日に160球を投げたエースの高橋 大和投手(2年)がベンチスタート。「高橋に肩、ヒジや他のところにだいぶハリがありました。彼の野球人生を壊すことはできないので、何とか展開的には序盤を凌いでというゲームプランを立てていました」と山本巧監督は話す。

 だが、それを許してくれないのが智辯和歌山だ。1回裏に1死二塁から主将の3番・青山 達史外野手(2年)が左翼に適時二塁打を放ち、先制点を挙げた。

 ここでは、先発の福田 海晴投手(1年)に代えて中堅手で出場していた山本 彪真外野手(2年)に継投する。智辯和歌山は山本に対しても2死一、二塁のチャンスを作り、湯浅 孝介内野手(2年)の左前適時打で1点を追加。社はたまらず高橋をマウンドに送った。

 ここで流れを止めたい社だったが、智辯和歌山打線は高橋に対しても火を噴く。2回裏に青山と5番・濵口 凌輔外野手(2年)の適時打で2点を加えると、4回裏には4番・中塚 遥翔内野手(2年)と濵口の2者連続本塁打で3点を追加。投げては吉川 泰地投手、石原 大聖投手、清水 風太投手(いずれも2年)の継投で相手の反撃を無失点に抑え、7対0の7回コールド勝ちで準決勝にコマを進めた。

 昨秋の智辯和歌山は準決勝で和歌山東に敗れ、近畿大会の出場権を逃していた。「去年は近畿大会に出られず、甲子園すら目指せなかった。甲子園を目指せている今日までの道のりは凄くしんどいことではありましたが、この1勝のために全員で夏に負けてから苦しいことも乗り越えてやってきたので、みんなに感謝したいです」と青山が話すように今回の喜びは格別だ。

 連戦を制してセンバツの出場に大きく前進した智辯和歌山。この勢いで頂点まで勝ち進めるか。

(取材=馬場 遼

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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