二松学舎大附vs城西大城西
二松学舎大附、故障を乗り越えた背番号「1」の左腕が力投 打線も応え、ベスト16進出
先発・辻大雅(二松学舎大付)
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<第104回全国高校野球選手権東東京大会:二松学舎大附9-3城西大城西>◇20日◇4回戦◇神宮
序盤から二松学舎大附が試合を優位に進めた。1回表、1死三塁のチャンスを作ると、3番瀬谷大夢外野手(3年)の中犠飛で1点を先制する。3回表も親富祖凪人外野手(3年)が安打で出塁すると、盗塁を決め、2番柴田壮太郎内野手(3年)の適時打で2点目を入れた。親富祖の攻撃的な姿勢がさえた。去年からでも、ファーストストライクから打ちにいきながらも打ち損じをしないコンタクト力の高さが魅力。初戦でも本塁打を打つなど、この夏も怖い。
「走りには自信があって、いけたらいけと指示をいただいているので、行けると思って走りました」と2盗塁を成功させ、チャンスメーカーとして機能した。
4回表にも1点を追加し、3対0としたが、4回裏に2点を返され、1点差に迫られる。5回表に一挙5点を入れ、8対2と突き放したが、ところどころでミスもあり、らしくないプレーが目立った。
この夏、背番号1を任された大型左腕・辻大雅投手(3年)が、7回3失点の力投を見せた。立ち上がりは勢い良く腕を振って投げる直球が、一塁側から見ると手元でよく伸びていた。スライダー、カーブ、チェンジアップの精度も高く、しっかりとゲームメイクができた。春季関東大会で最速137キロをマークしたが、いずれは140キロ台を出してもおかしくないぐらいのポテンシャルを持っている。
辻は1年の冬に左肘を疲労骨折をして、投げられない時期を経験した。リハビリを乗り越え、1月から投げ始め、センバツでベンチ入り。聖光学院(福島)戦に登板した。初戦敗退となったが、そこから少しずつステップアップを遂げた。市原監督は辻の努力を認め、背番号1を託した。
辻本人は「背番号は関係なく、気持ちで攻める投球をしたい」と語った。
9回表にも、1点を追加し、9対3とした二松学舎大附は、2年生右腕・重川 創思投手が抑えて、5回戦進出を決めた。
この日はミスから生まれた失点も多く、反省点が多かった。親富祖は「気持ちの部分で課題がありましたので、もう一度、緊張感を持って、試合に臨みたい」と意気込んだ。
中1日の5回戦で、勢いと集中力に溢れた試合運びを目指す。
(取材=河嶋 宗一)