専大松戸vs松戸六実
専大松戸、大型右腕の好投で松戸六実にコールド勝ち
竹葉洋太投手(専大松戸)
<春季千葉県高校野球大会地区予選:専大松戸8-0松戸六実>◇12日◇2回戦◇浦安市運動公園
昨年、春夏連続甲子園出場の専大松戸は、松戸六実との代表決定戦を迎えた。昨春は県大会に出場しており、県立校としてはポテンシャルが高い選手を揃えるチームだ。
この試合は序盤から試合を優位に進めた。2回裏、3回裏ともに犠牲フライで2点を先制。エラーから出塁し、1番大森准弥内野手の犠牲フライ、押し出し、さらに満塁のチャンスから4番綱取大晃内野手の走者一掃の適時二塁打、5番横山瑛太内野手の適時打で一気に8対0とする。
投げては、大型右腕の竹葉洋太投手が好投した。真上から振り下ろす投球フォームが特徴で、直球を磨くことが主体な専大松戸の投手らしく、直球主体の投球を見せた。130キロ前半〜135キロの直球は角度があり、いわゆる回転効率が良い。膝元にズバリと決まる球筋は非凡なものがあった。
竹葉は6回無失点で降板し、7回表は大型左腕・渡邉翼投手が登板した。125キロ前後だが、角度があり、将来性は豊か。ただ、なかなかスピンがかかった直球を投げることができず、試合後も持丸監督が見守る中、強めのキャッチボールをする姿があった。
7回コールド勝ちで県大会進出の専大松戸。まだ盗塁失敗、チャンスでの凡退など攻撃の精度が甘いところが反省点となった。
県大会までにどこまで修正できるか注目したい。
敗れた松戸六実の3番手・佐藤力基投手は130キロ前後の速球とカーブ、スライダーをうまく使い分ける右投手で、投手陣の中で最も威力があった。夏までの進化を期待したい。
(記事=河嶋 宗一)