【四国】尽誠学園の主将・岩橋修太は「木製バットの使い手」センバツ8強・阿南光のエース吉岡暖と元チームメイト対決を制して11年ぶり春季四国大会決勝進出に貢献!<春季地区大会>
木製バットで2安打を放った尽誠学園の主将・岩橋 修汰内野手(3年)
4月28日(日)に愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムで行われた令和6年度春季四国地区高等学校野球大会準決勝第1試合。1回戦で明徳義塾(高知1位)に競り勝った勢いそのままに、センバツベスト8に入り、四国地区大会1回戦でも済美(愛媛2位)を完封した阿南光(徳島1位)に7対2と快勝。11年ぶり7度目となる決勝に進んだ尽誠学園(香川2位)の立役者となったのは、4番主将の岩橋 修太内野手(3年)であった。
岩橋はエース右腕の吉岡 暖投手(3年)はじめ、阿南光に多くが進んだヤング阿南シティーホープ出身。「対戦したいと思っていた」という岩橋の気持ちに応えるべく、志願の連投先発を買って出た吉岡に対して、2打席目に変化球に体勢を崩されながらセンター前に落とすヒットを放つと、続く一死一塁の場面では右翼手の頭を軽々と越える適時二塁打。チーム3点目となる貴重な一本は、済美戦の4安打完封から一転、連投の疲れかボールが終始高めに浮いていた吉岡を完全に攻略するに十分な効果を有するものだった。
しかも岩橋の手にあるのは新基準の金属製バットでなく木製バット。「練習試合の最初は金属バットを使っていたが、今は木製バットの方が使いやすい。バットもまだ1本も折っていないです」と語ったように、この試合は1回戦に続く4打数2安打1打点。香川県大会を含めても19打数7安打3打点と完全に木製バットを使いこなしている。
かくして、かねてから定評のあった守備範囲の広さと統率力に加え、この大会を通じ完全に打撃面でも大きくアピールに成功した岩橋。「夏に甲子園出場する上での春の集大成」と西村 太監督が位置付ける高松商との再戦となった決勝戦でも背番号4の「木製バットの使い手」がチームに推進力を与えてくれることは間違いない。