試合レポート

立花学園vs星槎国際湘南

2021.07.22

立花学園・永島田が好投で勝利。両方チームで好投手発掘

立花学園vs星槎国際湘南 | 高校野球ドットコム
ランニングホームランへ滑り込む小岩(立花学園)

 星槎国際湘南立花学園と実力校同士の対決。好素材の投手を発掘できた試合だった。

 立花学園の先発は小林爾。セットポジションから始動し、横移動が強い投球フォーム。前半はコントロールが乱れ、思うような投球ができず、押し出しから1点を失う。ただ、常時130キロ中盤~130キロ後半(最速140キロ)の直球は威力があり、120キロ前半のスライダーも切れがよい。

 一方、星槎国際湘南の先発・小林 匠も右サイド気味から繰り出す常時120キロ後半の速球、切れのあるスライダーの速球をコーナーに投げ分ける技巧派だ。制球力も高く、安定した投球を続ける。

 4回表、立花学園は一死から5番中村が四球で出塁し、6番近藤の右前適時打で同点に追いつき、一死一、二塁から8番佐藤が中超え適時二塁打で2点を勝ち越し、さらに代打・佐野が右前適時打で4点目を入れる。

 4回裏からプロ注目右腕の永島田 輝斗が登板。最速146キロのストレートを武器に星槎国際湘南打線を抑えにかかる。平均球速140キロ以上のストレートはドラフト候補の投手らしい威力があり、さらに切れのあるスライダー、カーブの使い分けもよく、ドラフト候補として注目されるに相応しい投手だった。

 6回表には、2番小岩のランニングホームランで3点を追加、8回表には内野ゴロの間に1点を追加し、8対1と点差を広げた。その裏、1点を返されたが、立花学園は9回裏から東田 優斗が登板。強烈なインステップ気味から右スリークォーターから投げる投手で、常時130キロ~135キロ(最速136キロ)の直球、スライダーを投げ分け、無失点に抑え、立花学園が勝利した。

 立花学園はプロ注目の永島田だけではなく、140キロを投げるエースの小林、右サイドながら140キロ近い速球を投げる東田と投手力の高さはハイレベルな神奈川の中でも上位に入るだろう。

 敗れた星槎国際湘南は守備の乱れもあったが、エースの小林や2番手でマウンドに登った松下 主孟は、長身で、真上から振り下ろす投球フォームで、135キロ前後(最速138キロ)をマークした。松下はまだ2年生ということで、これからの活躍に期待がかかる。

(文=河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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