試合レポート

比叡山vs大津商

2021.07.18

比叡山が6回コールド勝ちで16強入り

 6年ぶりの甲子園を目指す比叡山が大勝で3回戦進出を決めた。

 比叡山は1回表、二死二塁から4番・島口 裕輝(3年)がフェンス直撃となる右越え適時二塁打で1点を先制。続く5番・川崎 壮志(2年)も左中間への適時二塁打を放ち、追加点を挙げる。

 その裏、先発マウンドに上がったのは背番号5の川田 夢志(3年)。春までは内野手として出場していたが、春季大会後から本格的に投手の練習を始めたという。「四球を出さないのが持ち味」と話す川田はテンポ良く打たせて取る投球を披露。3回まで一人の走者も出さない好投を見せた。4回に初安打を許すも、その後の打者をキッチリ抑え込んだ。

 打線は相手の失策に上手く乗じながら着実に加点。5回までに11点を奪い、5回コールドで試合が決まるかと思われた。しかし、4回まで1安打に抑えられていた大津商打線が意地を見せる。連打で無死一、三塁のチャンスを作り、7番・山下 竣史(3年)が中前適時打放つ。中堅手が打球の処理にもたつく間に一塁走者も生還し、何とか5回コールドを回避。その後、もう1点加え、反撃体制に入った。

 だが、比叡山の攻撃を止めることができず、6回表には5失点。裏の攻撃は無得点に終わり、比叡山が6回コールド勝ちで2回戦を突破した。

 勝利した比叡山は3回戦で滋賀学園と対戦する。昨秋に準決勝で敗れ、近畿大会出場を阻まれた因縁の相手だ。「秋の負けは一番悔しい試合でした。それを糧にずっとやってきたので、3回戦でしっかり勝って勢いを付けて、そのまま決勝まで行きたいです」と次戦に向けて意気込む主将の島口。これまでの練習の成果を発揮するには絶好の相手だ。果たして秋のリベンジを果たすことができるだろうか。

(文:馬場 遼

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.30

【春季栃木県大会】夏への布石が着々と成果を挙げた! 文星芸大附が堅い守備で完封勝利!ドラフト候補・堀江は最速146キロをマーク

2024.04.30

大阪大などに卒業生を輩出する進学校・三国丘  文武両道を地で行く公立校は打倒・強豪私学へ「何かしてやりたい」

2024.04.30

【北海道】昨秋優勝の旭川実と春季連覇中の旭川明成が初戦で激突!<春季全道大会支部予選組み合わせ>

2024.04.30

【岩手】宮古、高田、久慈、久慈東が県大会出場へ<春季地区予選>

2024.04.30

【春季愛知県大会】享栄がまとまりの良さを見せて、豊川に完封勝利で決勝進出

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.26

今週末に慶應vs.横浜など好カード目白押し!春季神奈川大会準々決勝 「絶対見逃せない注目選手たち」!

2024.04.26

古豪・仙台商が41年ぶりの聖地目指す! 「仙台育英撃破」を見て入部した”黄金世代”が最上級生に【野球部訪問】

2024.04.28

【広島】広陵、崇徳、尾道、山陽などが8強入りし夏のシード獲得、広島商は夏ノーシード<春季県大会>

2024.04.28

【岡山】関西が創志学園に0封勝ちして4強入り<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!