千葉黎明vs千城台
逸材・殿井陸也が好投!千葉黎明がコールド勝利
殿井陸也(千葉黎明)
第6ブロックの千葉黎明が投打で圧倒した。1回裏から打線が爆発。3番井野和輝の左前適時打で1点を先制すると、5番草野知大の三塁打、6番田中早斗の適時三塁打、7番廣瀬旭の適時打で、計4点を入れた。その後も打線の勢いは止まらず、追加点を入れ、4回終わって9対0とする。
この試合で取り上げたい選手は千葉黎明の先発左腕・殿井陸也(3年)。ゆったりと投球フォームに入って、体を沈み込ませて、グラブを高々を掲げて真っ向から振り下ろすオーバーハンド。最近はコンパクトな動きで投げる左腕投手が多くなっており、これほど体を大きく使って投げる投手は久々だ。
阪神・伊藤将司(横浜高出身)と似ている投手だ。常時120キロ後半ながら速球の伸びは素晴らしいものがあり、スライダーの切れも良い。投手育成のうまい大学や、フィジカルトレーニングと投球フォームを綿密に指導できるトレーナーの下で指導すれば、一気に球速アップが期待できる素材ではないか。
フォームは見ていてかっこいいが、まだ速球投手と比べると力の入れどころを掴めていない感じがある。体もまだ細身なので、このまま野球を続け、真剣に体作り、フォーム作りに励めば、別人の投手となっている可能性はある。
最終的に5回コールド勝ちを収めた千葉黎明。ベスト16入りをかけた4回戦は千葉学芸と対戦する。
(記事=河嶋 宗一)