日大鶴ヶ丘vs都立昭和
日大鶴ヶ丘が辛勝 エース・山本は9回11Kも終盤で失点
日大鶴ヶ丘 先発・山本 輝大(182センチ・69キロ、東京和泉リトルシニア出身)
12日、2020年度秋季東京都高等学校野球大会一次予選が開幕。小雨の降りしきる中行われた日大鶴ヶ丘グラウンドでの第二試合、日大鶴ヶ丘と都立昭和の一戦は日大鶴ヶ丘が5対3で逃げ切り、初戦突破を決めた。
試合は4回まで両チーム無得点で迎えた5回表、二死二塁の好機に日大鶴ヶ丘の1番・木村 颯介の中前へのポテンヒットで一点を先制。その後は7回に、先頭の6番・北野 寛太、7番・今吉 広平が連続セーフティーバントを決め、敵失などで2点、8回には1番・木村の本日2本目の適時打などで2点を奪い終盤で5対0と大きくリードをとった。
なかなか点が入らなかった中でも、「この秋はバッテリーを中心に守り勝つチームですので」と、試合後日大鶴ヶ丘の萩生田 博美監督が語ったように、雨の中でも堅実な守備をみせていた日大鶴ヶ丘ナイン。
投げては日大鶴ヶ丘の先発・山本 輝大(182センチ・69キロ、東京和泉リトルシニア出身)が7回まで無安打ピッチングを続ける好投をみせる。今日の投球について山本は、「真っ直ぐ主体でしたが、変化球もゾーンに入っていて上手く打ち取れていた」と、最速は133キロというが、ノビのある直球を軸に7回まで10奪三振の完封ペースで終盤に臨む。
しかし8回、二死一塁から都立昭和の1番・彌富 理玖、2番・鈴木 謙介に2連打を浴び1失点、9回には先頭から3連続四球を与え2失点を喫した。
終盤の投球については「ギアの入れ方が違っていたのかも」と気持ちで投げぬくタイプの山本はこの試合で終盤戦の戦い方を学んだ。次戦では「終盤で上がったなと思われるような投球がしたい」と日大鶴ヶ丘の背番号1として堂々とした表情で語った。
(記事=藤木 拓弥)