試合レポート

関大北陽vs大阪学院大高

2020.08.10

関大北陽が3回に14得点の猛攻で勝負を決める!辻本監督「最後に頼もしい姿を見ることができた」

 「最後の試合で頼もしい姿を見ることができて、試合中に泣きそうになりました」

 試合後、関大北陽の辻本監督は笑顔で試合を振り返った。
 [stadium]大阪シティ信用金庫スタジアム[/stadium]で行われた、関大北陽大阪学院大高の試合は、関大北陽が1イニング14得点の猛攻を見せて、大会の最終戦となる準決勝を勝利で飾った。

 2点を先行されて迎えた3回裏、関大北陽は二死二、三塁から5番・川崎宗太のレフト前タイムリーを放ちランナー二人が生還。同点に追いつき、これで勢いに乗った。

 その後、二死一、二塁のチャンスから7番・伊藤光希のレフト前タイムリーで逆転に成功した関大北陽は、さらに5本のタイムリーなどでこの回だけで一挙14得点。
 「練習試合でもこんなことは無かった」と辻本監督も苦笑いで語った猛攻で、関大北陽が試合をほぼ決めた。

 4回にもさらに3点を挙げた関大北陽は、最終的に17対2で大阪学院大高を5回コールドで下し、最終戦となる準決勝を勝利で飾った。

 一方、敗れた大阪学院大高
 3回の大量失点で最終戦を飾ることは出来なかったが、椎江博監督は「一戦一戦楽しませてもらいました。あのチームが本当に成長できるんだという感じで、高校生の成長を感じさせてもらいました」と、晴れやかな表情を見せた。

 また捕手の和田一輝も、「負けましたがうちらしい試合はできたと思います。決して力のあるチームではありませんが、明るさと次に繋ぐ気持ちだけでここまで来れたチームです」と笑顔で話し、やりきったという充実感を言葉に滲ませた。

 今大会は準決勝で打ち切りとなったため、決勝戦を戦うことは出来なかったが、両チームの選手、指導者は一様に大会開催への感謝を口にした。
 かつて無い特別な大会の経験を、今後の競技生活、そして人生に活かして欲しい。

(記事=栗崎祐太朗

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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