高知vs高知中央
4回攻防で勝った高知、高知中央に秋のリベンジ果たす!
高知先発・安岡 拳児(3年)
昨秋の県大会準々決勝では高知中央が高知を10対1・7回コールドで下し、県大会制覇への足掛かりを築いた以来となる両者の対戦。「『今までのイメージはなしにしてやっていこう』という話だけをして、あとは子どもたちが意識してやってくれた」と高知・濱口 佳久監督も選手たちに高知中央対策を任せる中、3年生たちは4回表二死三塁から6番・八山 颯人(1年・三塁手・右投右打・171センチ71キロ・南国ヤングマリナーズ出身)の左前安打で先制を許した裏、猛反撃に転じた。
まずは一死二塁から第1打席から二盗で揺さぶりをかけた5番・濵田 世(3年主将・左翼手・180センチ82キロ・右投右打・高知中出身) の中前打で同点に追い付くと、高知中央先発の和田 育也(3年・右投右打・180センチ80キロ・南国ヤングマリナーズ出身)以下3投手に対し打者16人を送り込み11得点。特に勝ち越し直後に「つなぐ意識を持ってインコース真っすぐを打った」9番・佐田 大翔(3年・三塁手・右投左打・173センチ73キロ・四万十市立中村中出身)の右翼線満塁一掃二塁打は「先制後に踏ん張らなければならなかった」高知中央の気力を減じさせるに十分な一打となった。
そしてこの日は最速140キロに変化球の精度もよく5回75球5安打4奪三振1失点。試合後には「自分たちらしく明るく楽しい野球をしたい」と話すエース・安岡 拳児(3年・右投右打・181センチ81キロ・室戸市立室戸中出身)の帽子にはこう書いてあった。
「前向き」
かくして昨秋の悔しさを前向きに捉え、冬の鍛錬を経てリベンジを果たした高知。第一目標を達成した彼らは今度は昨年、先輩たちが果たせなかった頂点への道をこの日は授業でスタジアムに駆け付けられなかった1・2年生たちと共に同じ空間で歩む。
(レポート=寺下 友徳)