試合レポート

京都国際vs塔南

2020.07.12

ドラフト候補・早に一発が出た京都国際が快勝!

 プロ注目の早真之介(3年)と釣寿生(3年)を擁する京都国際が快勝した。

 京都国際は1回表、1番の神野貴政(3年)が1ボールから左翼席に飛び込む先頭打者本塁打を放ち先制点を挙げる。その後も制球の定まらない塔南の先発・明石玲哉(3年)を攻め、押し出し四球で1点を追加すると、なおも無死満塁から6番・中村誌龍(3年)の左犠飛で1点を追加。さらに二死一、二塁から8番中川瑛貴(3年)の左前安打を左翼手がファンブルする勘に二塁走者が生還。幸先よく4点を初回に4点を奪った。

 対する塔南も二死から連続四球で一、二塁とすると、5番・大槻迅人(3年)の中越え適時二塁打で1点を返す。

 しかし、京都国際は流れを手放さない。3回表に二死二塁から代打・藤本一京(3年)がライト線に適時二塁打を放ち追加点を挙げると、続く神野の左前適時でさらに1点を追加する。

 塔南はその裏に内野ゴロの間に1点を返すが、京都国際は4回表にも二死二塁から中村の右前適時打で再び5点差とする。

 さらに京都国際は6回表、一死から3番の早が1ボール1ストライクからの3球目を右中間スタンドに放り込む本塁打を放ち、1点を追加した。「打ったのはインコースのストレートです。ちょっと詰まっていましたが、行ったと思いました」と高校通算29本目の本塁打を振り返った早。1週間前にギックリ腰を発症していたが、「試合になったらアドレナリンが出る」とその影響を感じさせない一打だった。

 小刻みな継投を見せた京都国際は、エース左腕の入海勇太(3年)が最後に2回をキッチリ無安打に抑えて、初戦突破。4番捕手で出場した釣も二塁打を1本放ち、盗塁を刺す場面も見られた。

 「最後の大会なので、勝って終わりたいです」と次戦以降への意気込みを語った早。今秋のドラフト指名を目指す逸材がこれ以上ないスタートを切った。

(記事=馬場 遼

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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