試合レポート

那賀vs紀央館

2019.09.03

那賀が完封リレーで二次予選進出を決める

那賀vs紀央館 | 高校野球ドットコム
那賀先発の前田廉

 3回戦で智辯和歌山を倒した紀央館と夏準優勝の那賀による一戦。前半は投手戦となった。

 那賀の先発・前田廉(2年)は力のあるストレートを武器に5回まで被安打2の好投を見せる。紀央館は背番号9の左腕・井戸柊太(2年)が先発したが、こちらも要所で三振を奪い、那賀に得点を許さない。

 試合が動いたのは6回。那賀は好投していた前田を一塁手に回し、背番号11の中村海里(1年)をマウンドに送る。中村は代わり端の6回表に二死二塁とされるが、後続を打ち取り、無失点で凌ぐ。

 那賀はその裏、二つの四球と内野安打で一死満塁のチャンスを作る。ここで6番・田村仁(2年)は1-1からスクイズを試みるが、ファールとなる。追い込まれてスリーバントはないかと思われたが、次のボールに対してもスクイズを慣行。見事に決めると、守備の乱れもあり、二者が生還した。さらに二死二、三塁とチャンスは続き、8番・中村の2点中前適時打で貴重な追加点を挙げる。

 4点のリードを奪った那賀は中村が淡々と打たせて取る投球で紀央館の反撃を封じると、最終回は右翼手でスタメン出場していた坂中俊亮(2年)が三人で抑えて、那賀が二次予選進出を決めた。

 那賀は選手15人と少人数ながら新人戦4強と躍進。捕手の田村や主将で1番遊撃手の安藝学翔(2年)となど夏を経験した選手がおり、個々の能力は高そうだ。投手陣は絶対的エースだった谷脇弘起(3年)が抜けた穴を継投策でカバーしている。夏とは違う戦いで近畿大会を目指すことになりそうだ。

(写真=馬場 遼

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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