茅ケ崎西浜vsアレセイア湘南
延長11回に藤ヶ崎が逆転タイムリー アレセイアは痛恨の逆転負け
投打で活躍を見せた藤ヶ崎巽士(横浜商業)
甲子園は佳境に入っているが、各地ではすでに来年の選抜に向けた戦いが始まっている。秋季神奈川県大会湘南地区予選では、[stadium]藤沢八部球場[/stadium]にてアレセイア湘南と茅ヶ崎西浜が対戦した。
茅ヶ崎西浜の先発は、背番号1の藤ヶ崎巽士。若干トルネード気味に捻りを入れたフォームから、コーナーに小気味よくボールを投げ込むサウスポーだ。コントロールに大きな苦労はしない投手で、試合をしっかりと作れる印象を持ったが、そんな藤ヶ崎をアレセイア湘南打線がしっかりと攻める。
まずは2回、ランナーを三塁に置いた場面で7番・水谷音緒が犠牲フライを放って先制点を挙げると、4回にも一死一、三塁の場面から同じく水谷が、今後はスクイズを決める。
前半に2点を挙げたアレセイア湘南が、試合を優位に進めていく。
逆転に成功した茅ヶ崎西浜
そんなアレセイア湘南の先発マウンドに立ったのは、背番号13の右腕・菊地。右肩をやや下げるフォームから力のあるボールを投げ込む菊地は、ストレートを軸にした投球で、茅ヶ崎西浜打線に決定打を許さない。
6回まで無失点の好投を見せるが、後半に入ると徐々にアレセイア湘南にも綻びが出てくる。
7回に味方のミスから1点は失うと、1点リードで迎えた9回にも二死二塁から牽制球が暴投となり、二塁ランナーが一気にホームまで生還。自らのミスで土壇場で同点となり、試合は延長戦へと突入した。
そして延長11回、試合を決めたのは茅ヶ崎西浜だった。
二死三塁のチャンスを作ると、2番・藤ヶ崎がライトへのタイムリーツーベースを放って遂に逆転に成功。茅ヶ崎西浜は、裏の攻撃もしっかりと抑えてゲームセット。3対2でアレセイア湘南を下し、これでブロック予選を2連勝とした。
(記事=栗崎 祐太朗)