星稜vs智辯和歌山
智辯和歌山敗退も投手陣の好投が光る
小林樹斗(智辯和歌山)
記録にも記憶にも残る奥川恭伸のピッチング。奥川は伝説の投手になった
激戦を制した星稜。敗れた智辯和歌山も投手陣が素晴らしかった。
智辯和歌山は先発の小林樹斗。本人によるとブルペンでの調子は良かったそうだが、これまでの甲子園と比べると重圧を感じたようだ。
それでも常時130キロ後半~144キロの直球、スライダー、チェンジアップ、カーブを投げ分けていきながら4回途中まで1失点。
「ああいう試合展開で1点を与えてしまって、嫌な雰囲気になっていたと思います。来年はこういうところで点を与えない投手になりたいですし、今日、投げあった奥川さんのような投手になりたいですし、ナンバーワンピッチャーになりたいと思います」
この半年間、小林の成長は素晴らしいものがあった。今秋、近畿ナンバーワンピッチャーと呼ばれるような投手になっているか。
また最後、サヨナラホームランを浴びた池田陽佑は、非常に素晴らしい投球だった。常時140キロ前半~140キロ後半の速球をぎりぎりにコントロールできており、スライダー、フォーク、カットボールを低めに決まっていた。
この夏は智辯和歌山初の150キロ右腕へ成長。次のステージでの活躍がより楽しみな投手となった。
両チームの個人成績表
智辯和歌山 打撃成績
智辯和歌山 投手成績
星稜 打撃成績
星稜 投手成績
(記事=河嶋宗一)