高知小津vs高知高専
高知小津、「二死からの執念」で12年ぶり大会ベスト4入り!
高知小津先発・小松亮太(3年)
試合をリードしたのは大会はつのベスト4入りを狙う高知高専だった。1回裏に一死二・三塁から4番・岡林 知哉(3年・一塁手・右投左打・172センチ66キロ・佐川町立佐川中出身)の左前適時打と5番・森下 海都(3年・捕手・右投右打・168センチ62キロ・高知大教育学部附属中出身)の中犠飛により2点を先制すると、3回裏にも一死一・二塁から岡林の中越2点二塁打により4対0。
普段は会社員ながら昨年から縁あって高知高専の会部監督に就任。智辯学園(奈良)15期生として高嶋 仁監督にも薫陶を受けた長田 昌太郎監督による「冬場、竹バットを使ってスイング強化に取り組んできた」成果がここでも現れた形となった。
対する高知小津は高知高専左腕・岩室 響(3年・左投左打・178センチ68キロ・室戸市立羽根中出身)の伸び重視のストレートと、右打者のインコースも付く変化球に6回表までわずか4安打。しかし、彼らは7回表に入ると一気に牙を剥いた。
二死一・二塁から2番・犬飼 絢(3年・右翼手・右投左打・171センチ63キロ・越知町立越知中出身)が中前適時打で1点を返すと3番・谷 大海(3年・一塁手・右投右打・175センチ60キロ・高知市立愛宕中出身)が追撃の右前適時打、4番・百田 理人(3年・三塁手・右投右打・172センチ74キロ・高知市立朝倉中出身)も左中間を深々と破る2点二塁打で一気に同点。
岡林のこの日4打点となる適時打で再びリードを許した8回表にも二死二塁から1番・山﨑 成(3年・中堅手・右投右打・180センチ66キロ・高知市立介良中出身)が二塁手グラブを強烈に弾く二塁打を打って再び同点に追いつくと、4番・百田の押し出し四球と相手暴投で勝ち越し。今大会を持って岡豊への異動が決まっている中川 明彦監督に報いたい「二死からの執念」により、高知小津は実に12年ぶりとなる大会ベスト4進出を決めた。
(取材・写真=寺下 友徳)