國學院久我山vs世田谷学園
「丁寧な攻撃」で國學院久我山が8強へ!5回コールドで世田谷学園を下す!
得点を挙げる國學院久我山
秋季東京都大会も3回戦まで進み、ベスト8が続々と揃いつつある。[stadium]神宮第二球場[/stadium]の2回戦では、国学院久我山と世田谷学園が激突し、試合は国学院久我山が打撃力の高さを見せつける展開となった。
まず先制したのは世田谷学園だった。
1回裏、世田谷学園は一死一塁から3番・三村勇斗がセンターオーバーの二塁打を放ちランナーが一気に生還。幸先の良いスタートを切ったかに見えた。
だが直後の2回表、国学院久我山もすぐに反撃にでる。一死満塁のチャンスを作ると、9番・伊藤佑馬がレフトオーバーのツーベースを放ってランナー二人が生還。あっという間に逆転に成功した。
試合後に尾崎監督が「先制することが多い大会でしたが、丁寧にやれば絶対ひっくり返せるからと自分たちで声を掛けていました」と語ったように、浮き足立つこと無く鮮やかな攻撃を見せた。
国学院久我山の攻撃はこれで終わらない。なおも一死二、三塁で1番・西川新のライト前タイムリ-で2点を追加すると、その後二死一二塁となり4番・宮崎恭輔がレフト前へタイムリーを放ってさらに1点を追加する。
これで試合の主導権を一気に掴んだ国学院久我山は、その後も容赦なく攻撃を浴びせていく。3回表に1番・西川新の犠牲フライでさらに1点を追加すると、4回にも5番・坂口純哉のタイムリーなどで3点、5回にも4番・宮崎恭輔のタイムリ-などで3点を追加し、その差を大きく広げていった。
結局試合は、国学院久我山が12対1の5回コールドで世田谷学園を下して準々決勝進出を決めた。
試合後、尾崎監督は試合を振り返り「チームに丁寧さが出てきていると思います。明日から試験が始まるのですが、サポートもしっかりやってくれていますし、そういうところがプレーの丁寧さに出てると思います」と語り、スキの無い野球を見せた選手達を手放しで褒めた。
ベスト8入りを果たした国学院久我山は、27日の準々決勝で東亜学園と対戦することが決まった。東亜学園も3回戦は打撃戦を制して突破しており非常に勢いがあるが、国学院久我山にも隙はない。27日の準々決勝から目が離せない。
(文=栗崎祐太朗)