試合レポート

近江vs近江兄弟社

2018.10.13

近江が2年連続で秋の滋賀大会を制す

近江vs近江兄弟社 | 高校野球ドットコム
9回にタイムリーを放った有馬諒(近江)

 夏の甲子園8強の近江近江兄弟社を下し、2年連続12回目の優勝を飾った。

 近江は1回表、内野安打と犠打で一死二塁とすると、3番・土田龍空(1年)の右前適時打で1点を先制。続く有馬諒(2年)も右前安打を放ち、一死一、三塁とチャンスを広げると、5番・安田侑矢(2年)の二塁ゴロの間に追加点を挙げる。

 近江先発の林優樹(2年)は持ち前のテンポの良い投球で近江兄弟社打線を手玉に取る。バックも堅い守りで林の好投に応え、近江兄弟社に付け入る隙を与えない。

 2回以降は立ち直りを見せた近江兄弟社先発の菊地凛(2年)から追加点を奪いたい近江は5回表に一死満塁のチャンスを作ると、6番・鈴木脩太(1年)が右前2点適時打を放ち、貴重な追加点を挙げる。

 7回までわずか3安打と林から完全に抑え込まれていた近江兄弟社は8回裏に二死から8番・城本康士朗(2年)が内野安打で出塁すると、ここで近江兄弟社は代打に横井覚(2年)を代打に送る。横井はベンチの期待に応える左越え適時二塁打を放ち、ようやく1点を返した。

 3点差に詰め寄られた近江だが、9回表に一死二塁から4番の有馬が右前適時打を放ち、再び点差を4点とする。最後は林が9回裏を三人で抑え、ゲームセット。近江が5対1で近江兄弟社を下し、1位通過での近畿大会出場を決めた。

 近江は林-有馬のバッテリーを軸にセンターラインが安定しているのが心強い。守備陣も見市智哉(2年)、土田の二遊間を筆頭に堅い守備力を誇っており、ディフェンス面では全国でも上位クラスの力がる。林に次ぐ投手の台頭があれば、相手にとっては更に手強い存在となるだろう。

 近江兄弟社は夏からのレギュラーが誰も残っていない中で近畿大会の出場権を勝ち取ったのはチームにとって大きな収穫と言えるだろう。近年は県内で常に上位に顔を出しながらも甲子園に届いていない状況が続いているが、近畿大会で1勝して殻を破りたいところだ。

(文=馬場遼)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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