厚木北vs柏木学園
厚木北が柏木学園を圧倒!先発の奈良が1安打無失点の好投を見せる!
5回を投げて1安打無失点の好投を見せた先発の奈良(厚木北)
8月18日から始まった秋季神奈川県大会地区予選。19日の[stadium]玉川球場[/stadium]では、厚木北と柏木学園が激突した。
初戦では秦野曽屋を10対2で下した厚木北は、背番号1の奈良が先発のマウンドに登った。骨格のしっかりした体つきから力のあるボール投げ込む右腕で、初回は味方のエラーでランナーの出塁を許すものの、その後は落ち着いて併殺に打ち取り、無難な立ち上がりを見せた。
一方の柏木学園は、先発のマウンドには背番号8の森貞を起用した。上背のある投手ではないが、真上から腕を振り下ろすフォームが特徴の右腕で、初回はヒットや四球などで満塁のピンチを背負ったが、粘りの投球で後続を打ち取って無失点で初回を終えた。
だが2回裏、ここから大きく試合が動き出す。
厚木北は、ヒットや四球などで一死二、三塁のチャンスを作ると、1番・前田がライト前タイムリーヒットを放って先制点を挙げる。さらにその後、二死二、三塁と再びチャンスを向けると、ここで打席には4番・我妻。外角のストレートを強振すると、打球はライトフェンスを越えていくスリーランホームランとなった。逆方向への驚愕の一打に、厚木北ベンチは大きな盛り上がりを見せた。
この一発で勢いに乗った厚木北は、その後も柏木学園に猛攻を浴びせる。3回裏、一死三塁のチャンスから8番・奈良のレフトオーバーツーベースで1点を追加すると、その後二つの押し出し四球などで、2回に続いて一挙5得点。10対0と、その差を大きく突き放して、試合の流れを完全に我がものとした。
結局試合は、11対0の5回コールドで厚木北が勝利した。先発の奈良は、5回を投げて1安打無失点の好投を見せた。一方、敗れた柏木学園は11失点を喫したものの、打たれたヒットはわずか6本。与えた11の四死球が重くのしかかる結果となった。
(記事=栗崎祐太朗)