聖パウロ学園vs帝京八王子
八王子市内の実力校同士の一戦は聖パウロ学園が制する！！
ともに八王子市を代表する実力校同士の一戦が2回戦で実現。試合は最後まで接戦となった。
まず1回表、聖パウロ学園は二死満塁から押し出しで1点を先制。さらに2回表には二死一塁から3番眞弓国明（3年）がライトスタンドへ飛び込む2ランで3点を先制。
3回裏、2番當間 義昭（3年）の三塁打と3番石川雅之（3年）の中前適時打で1点を先制。さらに5回裏、一死一、二塁の場面で4番川上一樹（3年）が放った打球は二塁へ。二塁ライナーになるかと思われたが、打球は二塁手のグラブの横をかすめ、センターへ転々と転がり、二塁走者が生還し、1点差に迫る。
5回まで3対2。帝京八王子の先発・有馬大雅（3年）は右スリークォーターから投げ込む直球は125キロほどながら、スライダー、スローカーブを織り交ぜて聖パウロ学園打線を手玉に取っていた。
聖パウロ学園の先発・高橋 朋紀（3年）は120キロ前半のストレート、カーブ、スライダーをコーナーに散らせ、5回まで2失点の力投。6回裏から2番手として登板した岩谷 康希（2年）は足を上げた後、そこから右サイドで腕を振る独特の投球フォーム。ストレートは125キロ前後と決して早くないのだが、タイミングを外すのがうまい投手といえる。
こうして両チームの投手陣の力投が続き、3対2のまま試合が進んでいったが、8回表、二死満塁からバッテリーミスで1点を追加。しかし逆に帝京八王子もスクイズで1点を返し、一進一退の攻防で迎えた9回表、聖パウロ学園は敵失から出塁した眞弓を二塁に置いて、帝京八王子に痛い失策が飛び出し、5番山田草平（2年）がレフトの頭を超える二塁打で1点を追加して6対3と点差を広げた。
9回裏、帝京八王子は無死一塁から2番當間が3安打目となる左中間を破る適時二塁打を放ち、1点を返す。しかし反撃はここまで。6対4で聖パウロ学園が勝利し、3回戦進出を決めた。
聖パウロ学園は12安打、帝京八王子は13安打とヒット数は互角。野手のレベルも実に高かった。
聖パウロ学園は2番眞弓の強肩強打、2年生捕手の山田もスローイングが強く、パワフルな打撃が持ち味で今後も見逃せない存在だった。
一方、帝京八王子の2番當間は4安打のうち2本が長打。とても背番号20とは思えない選手だった。3番石川もスローイングタイム2.00秒前後の強肩を誇る選手で、打撃も外回りのスイング軌道は気になるがパワフルな選手であった。
こうして接戦を制した聖パウロ学園。次の創価戦では自慢の打撃を発揮することができるか、注目される。
（レポート＝河嶋宗一）
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