未来沖縄vs九州学院
相手の隙を突いたKBC学園未来沖縄が九州学院を退けた
低めのボールを巧くさばいた宜保翔(未来沖縄)
昨年の秋季熊本県大会、そして去った春季熊本県大会と、連続して決勝戦を戦った文徳と九州学院が来沖しての熊本県派遣親善交流強化試合。まずはKBC学園未来沖縄が、九州学院を退けて辛勝した。
無安打、1安打で得点
1回、2回と無得点のKBC学園未来沖縄は3回、この試合初打席の9番平良光がヒットで出塁。その初球、キャッチャーの僅かなパスボールを見逃さず二塁へ進塁。次打者のライトフライで三塁を陥れた。ここで2番山城翔也が一塁線へ転がしスクイズ成功。1安打で1点目をもぎ取った。
中盤6回には二死一塁から死球で塁を埋める。と次の瞬間、二走の山城が三塁を狙う。走ってないと思った九州学院の工藤に若干の狂いが生じる。送球が逸れる間に、山城が本塁生還を果たした。この2点目は何とノーヒット。続く7回には、下地俊輝にレフトへの二塁打が生まれると九州学院に中継ミスが生じ、ボールがKBC学園未来沖縄側ベンチへ入る。送球でのボールデッドなのでテイクツーが与えられ、下地が悠々と生還した。
おそらく九州学院の選手たちは沖縄の暑さも手伝ってか、この試合はキレが鈍いように見えた。攻撃の面でも、6回まで二塁を踏んだのは一度のみと不本位な形が続いていたが、7回には二死二塁から川野涼多がタイムリー。9回にも押し出し四球で1点差に詰め寄ったが最後はセンターフライ。九州学院らしさを見せられずに終わったが、それを晴らすかのように第2試合では投打で相手を圧倒するのだった。
(取材・写真=當山雅通)