試合レポート

土浦三vs藤代紫水

2018.04.14

土浦三が藤代紫水を下す!エース・濱崎鉄平が毎回13奪三振。三塁を踏ませず完封!

土浦三vs藤代紫水 | 高校野球ドットコム
13奪三振の濱崎鉄平投手(2年)

 待ちに待った春の開幕だ。県南地区予選が他地区より1日早くスタートした。第1試合は内野の土が舞い上がるほど強い風の中で行われた。

 先攻・藤代紫水の先発は背番号1の左腕・佐藤一輝(3年)が、後攻・土浦三は背番号1の右腕・濱崎鉄平(2年)が任された。

 昨秋、両者はそれぞれ地区予選で敗れている。藤代紫水は1回戦で県大会に出場したつくば国際に惜しくも3対4で敗れた。
 土浦三は地区代表決定戦で竜ヶ崎一に2対9とコールド負けしている。

 1回裏、土浦三は四球と内野ゴロなどで二死一、三塁のチャンスを作るが、5番・木村蓮(3年)はピッチャーゴロに倒れる。

 試合は2回裏に動く。土浦三は四球のランナーを送って二死二塁から、9番・上守竣のレフト前タイムリーで1点を先制する。

 3回裏、土浦三がノーヒットでチャンスを作る。先頭の3番・松浦直哉(2年)がエラーで出塁し、四球で無死一、二塁から、5番で木村の強い当たりのセカンドゴロがライトまで到達する。この間に二走・松浦は一気に本塁な突入するも、ライト・東山銀志(3年)のストライク返球によりタッチアウトとなる。

 4回裏、土浦三が連打でビッグイニングを作る。7番・阿部武瑠、8番・田谷和大、9番・上守の連打で無死満塁のチャンスを作る。ここで1番・池田渉生が強攻するもサードゴロで本塁封殺。一死満塁から2番・額賀竜輔のショートゴロ野選で1点を追加する。なおも一死満塁から、3番・松浦がライト前2点タイムリーを放つ。その後連続四死球で一死満塁とし、6番・宮田侑資(2年)のセンター犠牲フライでさらに1点を追加し、この回一挙に5点を奪う。

 藤代紫水打線は5回までノーヒットに抑えられるが、6回にようやく初ヒットが出る。しかしチャンスを作れずこの回も無得点に終わる。

 7回表、藤代紫水は一死から7番・井坂亮(3年)のレフト前ヒットと盗塁で二死二塁のチャンスを作るが、9番・後藤敬太(2年)はセンターフライに倒れる。

 9回表、6点差とされ後がない藤代紫水は、一死から6番途中出場・高橋雷地がレフト前ヒットで出塁し、二死から8番・伊藤亮(3年)がレフト前ヒットでつないで二死一、二塁のチャンスを作るが、9番代打・村田友輝は見逃し三振に倒れ試合終了となる。

 土浦三が6対0で藤代紫水を下し、竜ヶ崎一との県南地区代表決定戦に進出する。

 土浦三の先発・濱崎は緩急をつけた投球が光り藤代紫水打線を4安打13奪三振で完封した。球速は目測で130キロ前後である。序盤はスライダーが高めに浮き、2回までに3つの四球を出すなどコントロールに苦しんだが、中盤以降はコントロールが安定。ランナーを背負いながらも腕を振り切って投げ込み三振を量産した。ステップ幅が狭く地面反力が指先までスムーズに伝わっていないフォームである分まだ伸びしろがある。今後の更なる成長が楽しみだ。打っては2年生ながら4番を任されチームの大黒柱となっている。この日は3四球と勝負を避けられた。そのほかに3番の松浦、8番の田谷はマルチヒットを放ちアピールした。

 一方、敗れた藤代紫水は得点圏にランナーを出しながらも一本が出なかった。左腕・佐藤は4回までに7個の四死球を与え、連打を浴びて6点を失った。5回以降は散髪3安打無失点と持ち直したが、打線が援護することができなかった。

(取材・写真= 伊達 康

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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