都立成瀬vs昭和一
先発の富崎が1失点完投!都立成瀬が都大会へ駒を進める
粘りの投球で1失点完投勝利を挙げた富崎隆(都立成瀬)
前日の雨の影響で、[stadium]岩倉高校西東京運動場[/stadium]は朝からぬかるみが目立っていたが、岩倉高校野球部の懸命な整備により、無事に開催にこぎ着けることができた。
都大会本戦への出場を懸けた都立成瀬と昭和一の一戦は、時間を30分遅らせての開始となった。
試合の序盤は投手戦となった。
都立成瀬の先発・富崎隆は、毎回ランナーを背負うものの、連打は許さない粘りの投球でスコアボードに「0」を並べていく。一方、昭和一の先発を託された背番号9の池根陸も負けていない。変化球を低めに集めて、打たせて取る投球で3回までをパーフェクトに抑えるなど、テンポの良い投球を見せた。
しかし5回裏、遂に試合が動きだす。先制点を奪ったのは都立成瀬だった。一死一塁から9番・坂根琢斗がライトオーバーのスリーベースヒットを放ち、1塁ランナーが生還。さらにその後、ニ死三塁のチャンスの場面で2番・藤井康生の当たりが相手ショートのエラーを誘い、さらに1点を追加する。この回2点を挙げ、都立成瀬が試合の主導権を握った。
何とかして流れを引き戻したい昭和一は、6回から背番号1の小林世をマウンドに送る。チームに勢いを与えたい場面での登板だったが、四球などで満塁のピンチを招くと、8番・中村斗我にスクイズを決められ追加点を許す。8回に相手のミスにつけ込んで1点を返すものの、得点はこの1点のみ。試合はそのまま3対1で都立成瀬が逃げ切り、都大会本戦への出場を決めた。
都立成瀬が春季東京都大会に出場するのは2年ぶりとなる。試合は4月2日、[stadium]ダイワハウススタジアム八王子[/stadium]にて桜美林と対戦する。
(取材・写真=編集部)