芝vs都立松が谷
芝が初回の猛攻で都立松が谷を下し代表決定戦へ
主将でエースの塩崎 健太郎(芝)
東京都一次予選、第1ブロックの最後の1回戦は芝と都立松が谷が顔を合わせた。昨秋は、両チームとも一次予選で敗退しており、夏へ弾みをつける為にも、お互いに負けなれない戦いとなった。
試合は初回から大きく動いた。
1回表、芝は1死一、三塁から4番菊地一の内野安打の間に1点を先取。さらに満塁のチャンスを作り、打席には6番望月秋良。打球は投手へのゴロとなるが、これファンブルし三塁ランナーが生還。その後、押し出しで追加点を加え、さらに8番橋本薫、9番菅原賢太と立て続けにスクイズを決めて、この回一挙に5得点。「自信が持てないチームなので、試合の入りは最高だった」と田中監督な語ったように、芝がいきなり試合の主導権を握った。
芝は1回裏に1点を返されるものの、2回に2点、3回にも1点を追加し、着実に点差を広げていく。5回を終えて、8対2と大差つける展開となった。
しかし6回、突如芝の守備が乱れる。2つのエラーが立て続けに出てしまい、それのミスを都立松が谷も逃さず、この回一気に3点を返した。これで点差は3点となり、大逆転の可能性も見えてきたが、都立松が谷の反撃はここまでだった。
芝は都立松が谷の反撃を振り切るかのように、7回に1点、さらに9回にも2点を追加する。試合はそのまま11対5で芝が逃げ切り、21日の代表決定戦に駒を進めた。
試合後、芝の田中監督は「6回の3失点は自信なさがミスに繋がってしまい、相手の息を吹き返すような回にしてしまった」と語り、今後の課題として挙げた。
エースで主将でもある塩崎投手は、「秋の大会は大敗で負けてしまったので、まずは一つ勝つことができて嬉しいです」と笑顔で話し、初戦突破の喜びを噛みしめた。また、春の大会での目標を尋ねると「日大三のような甲子園に出るようなチームと対戦したいです。レベルの高さを知ることで、自分達の力を知ることも一つの手だと思います」と力強く話した。
一方、負けた都立松が谷の狩野監督は、「初回がすべてでした。直前の練習試合でも同じような試合があり、不安はありました」と話し、経験不足を悔やんだ。それでも最後には「夏までに練習試合を50試合程組んでいます。これからですね」と力強く語り、夏への意気込みを口にした。
芝は本大会への出場をかけて、21日に都立足立東と激突する。
(取材・写真=編集部)