中央学院vs東海大相模
「誰かがミスをしてもカバーできる」中央学院が延長戦を制す
西村陸(中央学院)
1対1の8回表、中央学院は代打から途中出場で八番に入っていた西山空内野手(2年)がレフトスタンドへ勝ち越し本塁打を放った。
だがその裏、東海大相模は二死二塁から相手の悪送球で同点に追いつき、試合は延長にもつれこんだ。
10回表。中央学院は四球と送りバントで一死二塁とすると、九番・手塚歩夢内野手(1年)が右中間へ二塁打を放ち再び勝ち越し。
投げては先発のサイドスロー右腕・西村陸投手(2年)が東海大相模打線に10安打を浴びながらも2失点完投。
「勢いと明るさのチーム」と相馬幸樹監督が語るチームが、一気に決勝へ駆けあがった。
ナインも驚きの連続だった。まずは7回裏の守り。一死満塁のピンチで東海大相模の四番・吉田元登(2年)にセカンド方向へ強烈なライナーを打たれた。しかしこの打球を身長161センチの手塚がジャンプして好捕。すかさず二塁ベースカバーに入っていたショートの平野翔(2年)に送球しダブルプレイを完成させた。「ヒヤッとしました」とキャッチャーで主将の池田翔(2年)が話せば、ピッチャーの西村も「平野のベースカバーが早かった」と内野手の連携を喜んだ。
次は8回の西山の一発。「ベンチでみんな驚きました。(西山は)練習でもあんな打球は見たことがなかった」と池田主将が話すほど完璧な打球だった。
「誰かがミスをしてもカバーできるチーム」が池田主将が語るチームの持ち味。それを存分に見せた勝利。次は決勝。県大会では敗れているだけに、決勝を勝つということが大きなテーマになる。この日はライトを守ったエースで四番・大谷拓海(2年)の登板はあるか?初優勝へ向け、勢いをさらに持続させるつもりだ。
(文=松倉 雄太)
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