八王子vs日大二
八王子が終盤の集中打で初戦突破!日大二は追い上げ及ばず敗退!
先発の北澤壮太(八王子)
八王子は、ブロック予選の1回戦は14対0、決勝は20対0といずれも大差をつけて勝ち上がってきた。対する日大二も、1回戦が8対0、決勝は11対1と危なげない試合で一次予選を突破し、この試合も打撃戦になることが予想された。
しかし、戦前の予想に反して、試合の前半は投手戦となった。
八王子の先発は背番号20の北澤壮太。ストレートとカーブのコンビネーションで打たせて取るタイプのサウスポーで、初回こそ満塁のピンチを背負ったが、慌てることなく後続を断ち、その後は安定した投球を見せた。
対する日大二は、背番号1の戸谷光輝が先発マウンドに登った。試合後に、八王子の安藤監督が「思っていた以上にいい投手だった」と語ったように、力強い直球を軸に、初回から4者連続三振を見せるなど4回まで無失点に抑えた。
しかし5回裏、遂に試合が動く。
八王子は二死二塁のチャンスを作ると、2番安藤のセンター前ヒットで待望の先制点を奪った。
7回には、日大二の守備の乱れにつけ込み、一挙5点を奪う猛攻を見せて点差は一気に6点と広がった。
このまま一方的な展開で八王子が勝つかと思われたが、ここから日大二も驚異の追い上げを見せる。
8回裏、満塁から8番泉の犠牲フライ で1点を返すと、9番小川もライト前へタイムリーを放ち追加点。その後もさらに2点を追加し、6対4と2点差まで詰め寄った。
大逆転への可能性も見えてきたが、日大二の追い上げはここまでだった。8回途中からリリーフのマウンドに登った武内が後続を断ち、試合はそのまま6対4で八王子が勝利した。
試合後、八王子の安藤監督は「(北澤の先発は)今朝まで悩んでいた。初回のピンチを切り抜けたのが大きかった」と語り、次戦への意気込みを聞かれると「死に物狂いで食らいつくだけ。我慢してゲームを作っていきたい」と気を引き締めた。
(文=編集部)
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